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ラジオ番組「Glow 生きることが光になる」11月のゲスト 大友良英さん『ぐちゃぐちゃした他人同士がそのままに居合わせること 音楽的場づくりの可能性』

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今週のゲストは、音楽家の大友良英さんです。大友さんと言えば日本の先鋭的な音楽活動を牽引されてきた方であり、またNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマ曲などを担当されるなど、多彩な活動をされているギタリスト、ターンテーブル奏者、作曲家、プロデューサーです。
大友さんは関西でも様々な音楽的な場づくりをプロデュースされていて、中には「福祉」の領域とも繋がるとてもユニークな実践に関わってらっしゃいます。
今回は「音遊びの会」との関わりを中心にお話を伺いました。


アサダパーソナリティー(左) 大友良英さん(右)

音遊びの会には10年前から関わっているということですが、当時、神戸大学の大学院生だった沼田里衣さん(音遊びの会代表)たちにライブ終了後に声を掛けられたことが始まりとのこと。ちょっと行ってみようかなと思った動機は、男性なら云々とうなずきそうな内容でした。
とりあえず行くことにしたものの、正直、障害への偏見もあったので、断ろうと思っていたと大友さん。しかし行った現場で、とある事件(?)が起きます。結果「だったら自分がやってやる!」という発言をすることになり参加することに。
最初は、知的障害のある人たちとどうコミュニケーションをとって良いかすらわからなかったとのことですが、だんだん行くのが楽しくなり、ついにはコミュニケーションの違い、コンセンサスの取り方の違い、そのこと自体が面白いと思うようになったそうです。「何でここで音出した?」などと、いつもセッションしているミュージシャン相手には起きない「何で?」が湧くのだそうです。また、その「何で?」が分かった時の嬉しさもたまらないそうです。
居場所のなさをどこかに感じることの多い障害のある人が、ステージでは全面的に歓迎されるので、ステージに立つということは彼らにとって、嬉しいことではないかと思っているという大友さんは、大阪府西成区の「子どもオーケストラ」の講師も務めておられます。
「子どもオーケストラ」は、地元の子どもたちと大阪に避難している被災地の子どもたちとつくる「集団即興オーケストラ」のためのワークショップとコンサートを実施するプログラムですが、ここでも行っていることは「音楽での場づくり」とのこと。
「音楽でどんな場ができるのか」ということに関心があるという大友さん、今後もどんな場をつくっていかれるのか、楽しみです。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。
(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。※祝日の場合は火曜日)

次週は、現地リポートです。11月16日に開催された、糸賀一雄記念賞第十三回音楽祭。その音楽祭に向けたリハーサルの現場では、どんなことが起こっていたのか。湖南ワークショップグループと谷川賢作さん(ピアノ)、高良久美子さん(パーカッション)とのリハーサルの現場からリポートします。12月5日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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