企画展「鳥の目から世界を見る」出展作家と作品をご紹介します。
香川定之《無題》2014年 790×1090mm
紙、ボールペン、クレヨン photo 大西暢夫
香川 定之 Kagawa Sadayuki(1944‐ 広島県在住)
寝食以外のほとんどの時間を、この図の制作に費やしています。頭の中で完成している図を描き落とすかのように、さらさらとボールペンを走らせます。
間取り図で表される建物や、建物の周りを走る線路、そして建物の中に書き込まれる文字は、定規をあてて直線で描き込まれています。
全ての建物が繋がっているようであり、入ったら延々と彷徨うことになる迷宮のようにも見えます。しかし本人にとって、この図は抜けられない迷宮などではなく、どこへでも行ける地図なんだそうです。
白石裕則《素直に大メイロ》 2015年 900×1800mm
ベニヤ、絵の具 photo 大西暢夫
白石 裕則 Shiraishi Hironori(1973‐ 広島県在住)
木の板にアクリル絵の具でイメージを描き出しています。自然の風景やファンタジーの世界など、最初に大きなイメージを頭の中に描き、アクリル絵の具を使い独特の画風で表現します。「描いているとイメージがどんどん膨らんでいく」という白石さん。たくさんの色の中から、選び出される色も白石の感性です。