今週は、現在NO-MAで開催中の展覧会「鳥の目から世界を見る」の現地からのリポートです。
展覧会の企画者、はたよしこNO-MAアートディレクターから、どんな展覧会で、どんな作者さんが出展しているかをお話しいただきました。
展覧会のタイトルからわかるように、今回は鳥瞰図的な作品を集めた展覧会。全国のアール・ブリュットの作者と出会ってきたはたさんは、俯瞰した位置からの作品を描く作者が少なくないことに気づき、いつかそれらを集めた展覧会をしたいと企画を温めていたそうです。
今回は6人の作品が出展されていますが、そのうち3人の作者について、作品の特徴や制作の様子などを紹介いただきました。
1階の展示会場からは山田美智子さんを紹介。言葉では伝わりにくいと思いながらも、大きさや何が描かれているかをレポートしましたが、ラジオを聞いてからこの作品をご覧になった方には、どう見えるでしょう。
蔵の会場では、家や車が密集した町を俯瞰した絵を描き続けている戸舎清志さんの作品を紹介。この絵は、戸舎さんが出勤途中にバスから眺める景色にも似ているそうです。戸舎さんが見ている目線で作品の中の町も見られるよう、今回は展示に工夫を施したことも、はたディレクターに教えていただきました。
そして2階の展示会場からは、今話題の山口晃さん。作品のいろいろなところに散りばめられているユーモアをはたディレクターに解説いただき、時間経過はそっちのけで、次々と新たな面白い部分を見つけたくなりました。
山口さんの作品がプリントされた襖の前で(普段もこうやって鑑賞できます)
最後に展覧会期間中に用意されているイベントについても、NO-MAの横井学芸員から紹介がありました。この先に予定されているイベントについては、まだ予約可能ですので、ぜひ展覧会とイベント、セットでお楽しみください。
放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。※祝日の場合は火曜日)
次週は東京国立近代美術館の保坂健二朗主任研究員をゲストにお招きします。6月5日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。