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ラジオ番組「Glow生きることが光になる」7月のゲスト廣部猛司さん 「アール・ブリュットと地域づくり 湖北アール・ブリュットの取り組みから」

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滋賀県長浜市を拠点に活動する「湖北アール・ブリュット展推進会議」の理事長 廣部猛司さんをゲストにお迎えします。

長浜市と言えば、長浜曳山まつりや黒壁スクエアの存在、豊臣秀吉や浅井三姉妹などにまつわる大河ドラマの舞台としても知られており、近年多くの観光客でにぎわっています。

そして歴史観光と地域づくりが一体となったこの地域で、いまアール・ブリュットが話題になっています。今日は、長浜のご出身でもある廣部さんに、アール・ブリュットの魅力と、長浜の地域づくりの関係について伺います。

「湖北アール・ブリュット展」は、2011年に第一回目を開催し、2012年からは毎年秋に湖北・長浜のアートイベント「アートインナガハマ」と同日に開催されています。毎回150点ほどの作品を展示しながら、広場ではライブパフォーマンスなども実施するなど積極的に展開されています。

廣部さんがアール・ブリュットに関心をもたれたきっかけは、ずいぶん前に遡ります。長浜の花火大会で障害者の為の観覧席「ハートフル花火さじき」という取り組みに関わっておられた時のことです。障害のある方は花火大会の人混みは大変だろうということで、打ち上げ場所から500メートルほどのところにさじきを用意をしていたそうです。花火の打ち上げが始まると、最初は爆音と振動に驚き、逃げ出そうとする方もいるのですが、数分して落ち着くと、お腹を押さえて瞬きひとつせずに口を開けて見入ったり、地面も振動してるんじゃないかと寝転んで花火を見上げたりと、思い思いのスタイルで花火を楽しんでおられ、感情にストレートな反応をする、そのストレートな反応を素直にできることに感心されたそうです。
そうした体験の後、アールブリュット作品を見る機会があり、「あ、この感情と反応は常識に捕われていてはできないストレートな反応だ」と思われたそうです。花火の体験の仕方とアール・ブリュットがつながった瞬間です。この経験から、人間の本質を余すところなく表現できるのは、ある意味では彼らしかいないのではないかと思われるに至ったそうです。


廣部猛司さん

湖北のアール・ブリュット展のはじまりは、長浜と米原の飲食店を中心とした施設のバリアフリーの状況を調査してマップにする会の実行委員長をされたことがきっかけだったそうです。ここで特別支援学校の保護者の方との出会いによって、廣部さんはアール・ブリュットの世界へと向かうことになります。
「湖北アール・ブリュット展」には、<広め><見つけ><育てる>という3つのコンセプトがあります。展覧会を開催し広めつつ、多くの作品の記録を残す中でデータベース化し、ネットワーク化を図ってこられました。
廣部さんは、今年の「湖北アール・ブリュット展」の計画についてもお話しくださっています。展覧会におさまりきらない展開がまっているようです。これからの展開がますます楽しみです。


廣部さん(左)とアサダパーソナリティー(右)

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。※祝日の場合は火曜日)

次回は、「鳥の目から世界を見る」出展作家 山田美智子さんの制作現場にお伺いします。7月24日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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