ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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ラジオ番組「Glow生きることが光になる」3月第2週 「アール・ブリュット☆アート☆日本3現地リポート~ボランティアスタッフのおすすめ!展覧会のみどころ~」

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今週は、現在NO-MAで開催中の「アール・ブリュット☆アート☆日本3」の現地リポートです。会場運営で活躍している84人のボランティアスタッフの中から、3人の方に、展覧会のみどころをお話しいただきました。

ボランティアスタッフに話を聞く前に、本展ボランティア担当の木元学芸員に今回活動しているボランティアスタッフはどんな方々が、どんなきっかけで、どんな準備をしたのかという基礎情報を教えてもらいました。10代から70代まで、NO-MAのすぐ近くにお住まいの方もいれば県外から通って来てくださっている方もいらっしゃるそうです。アール・ブリュットファンという方もいれば、退職後の自由な時間を活用しようという方、または人付き合いの練習をしたいという方など、さまざまな背景、きっかけを持った方々が集まっています。

岩崎義雄さん

今回初めてボランティアスタッフとして活動されるという岩崎義雄さんに、NO-MAの2階、メンタルケア美術館(スウェーデン)の作品をご紹介いただきました。
岩崎さんは精神科病院の看護師をされていたそうです。退職された後にNO-MAでアール・ブリュットに出会ったそうですが、同じく精神科病院の中から生まれたメンタルケア美術館の作品をみるといろいろな思いが去来するそうです。精神科の治療の歴史も感じるそうですし、在職中には患者さんの作品を漠然とみていた中、NO-MAでアール・ブリュットをみて作品を再発見した感じがし、在職中にもこの視点を持てていたらと後ろ髪を引かれるような思いもしているそうです。特にペール・ヤルマールの、紙面隅々まで文字や絵を描き込んでいる作品は、ベッド上で広告の裏に文字を書き込んでいた患者さんを想起させるそうです。


久木茂さん(左) 川村嘉男さん(中)

アール・ブリュット☆アート☆日本展1回目から毎年ボランティアスタッフとして活動して下さっている、久木茂さんと川村嘉男さんには、奥村邸の作品を紹介していただきました。久木さんと川村さんはレイカ34(さんし)会という、奥村邸のメンテナンスをされているグループのメンバーでもあり、会期中、奥村邸の会場受付はほとんどがレイカ34会の方々でもあります。
久木さんは、庭に展示された小西節夫さんのかかしについてお話しくださいました。事前研修として組まれた作者の制作現場を訪ねるツアーに参加されたという久木さん。その事前研修ツアーで小西さんのアトリエを訪ねた際に「奥村邸の庭に展示されるなら、和装のかかしが似合うなあ」と小西さんに話していたそうですが、実際の展示を見たところ、そのリクエストに応えてもらっていたということで感激したというエピソードを話してくださいました。
川村さんは、1回目のアール・ブリュット☆アート☆日本展で奥村邸に展示された、魲万里絵さんの作品に出会い、強いインパクトを受けたそうです。どぎついような、それでいて色彩が綺麗で、会場に行くたびに、惹きつけられるように魲さんの絵の前に立っていたそうです。すっかり魲さんのファンになった川村さんは、昨年のアール・ブリュット☆アート☆日本2展に魲さんの出展がなかったことをだいぶ寂しく思われたようです。念願かない、今年再び奥村邸に展示されたのを見て「万里絵さんの作品は、奥村邸に一番似合う」と断言する川村さん。会期中に魲さんが訪問されるのを心待ちにされているそうです。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。※祝日の場合は火曜日)

次週は、第12回滋賀県施設合同企画展の関連イベントとして開催された「ingスーパーリサイタル」に出演されたユメコ・パデセントさんのアコースティックライブの様子をお送りします。3月18日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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