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ラジオ番組「Glow生きることが光になる」5月第2週「滋賀ならではの‘美’ってなんですか?アートの視点から考える」石川亮さん 後編

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今週も、美術家で成安造形大学芸術学部助教、附属近江学研究所の石川亮さんにお話しを伺いました。
滋賀県が2019年のリニューアルオープンを予定している(仮称)新生美術館。アール・ブリュットもコレクションの一つになることになっています。新生美術館はみんなでつくる美術館ということも掲げていますが、どこが面白くなっていきそうか「みんなで創る美術館円卓会議」の委員でもある石川さんの見解をお聞きしました。


石川亮さん(左) アサダパーソナリティ(右) 

神仏と現代美術、アール・ブリュット。「まずは枠組みを作って」という形なのだろうが、もう一つ上に目標、テーマを掲げる時期に来ていると石川さんは言います。それぞれに学び、それぞれがモヤモヤしているのではないかと。具体的に言うと、住みやすく、精神性を湖に支えられ豊かな滋賀。だからあえて美術館は必要?とすらなっていると思うと。しかし、下支えしている文化が厚いからこそ、それが何であるのかを語っていかなければならないのだと言います。今の自分がいるのは滋賀の歴史文化があるからなのに、そこがいまは分断されている状態なので、そこをみんなで考えていくべきと提案します。
そこで改めて、今据えられている3つのテーマを考えないとまっすぐ進めないのでは?と言います。暮らしと文化がつながっていることを考えるためにはどうしたら良いかと考えると、まずは身近なところからとのこと。例えば「大河ドラマにうちの県はいつも出てくるな…」とかその辺からではないかと言います。滋賀のイメージで語られないが、実は近江の文化につながっているというところを面白く楽しく知っていくことからで良いのではないかということです。
そういった要因に、実際住んでいる滋賀の人が気づくことからはじまり、新しい見せ方をすることで価値がさらに高まっていき、その渦が高まってきたものが次の美術館なのではないかと説きます。

美術館という枠組みを作っている時点で、枠を外していくことを考えているのだろうと思うと、館はあるけど、滋賀県全体を美術として言おうとしているのではないかと捉えられると言います。際立ったアートもあれば、信仰もあり、日常の暮らしもあり、それをなだらかにみせていけたら、これこそが新たな美術館といえるのではないかとまとめられ、新生美術館への期待が膨らむお話をたくさんしていただきました。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。※祝日の場合は火曜日)

次週は、編集者の伊熊泰子さんにお話を伺います。5月20日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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