アール・ブリュット インフォメーション&サポートセンター(略称:アイサ)では、障害者の芸術活動支援のためのスキルアップを目的とした研修会を行います。
8月・9月には権利保護に関する研修会、10月からは美術活動に関する研修会を開催します。
◆ちらしはこちらからダウンロードいただけます。
障害者の芸術活動支援スキルアップセミナー(PDF)
今年度はこれまでの受講者の方のご意見や他の都道府県の実践を参考にして、充実した研修会を企画しました。
障害者の芸術活動支援に関する知識やノウハウを総合的に習得していただけるような多彩なラインナップで計9回の研修会を実施します。
すべてに参加していただくこともできますし、現状や課題に合わせて選択して参加いただくこともできます。
障害者の芸術活動支援に関心のある方々、奮ってご参加ください。
定員に達し次第終了となりますので、お早めのお申込をお勧めします。
(プログラム5、6は定員に達しましたので受け付けを終了しております)
参加費:無料
対 象:障害者の芸術活動を支援している人
今後、障害者の芸術活動支援を始めようとしている人
障害者の芸術活動支援に関心のある人
助 成:障害者の芸術活動支援モデル事業(厚生労働省補助事業)
権利保護に関する研修会
① 「作者の権利保護に関する研修会 in 米原」
日時:2016年8月10日(水)13:30~17:00
会場:滋賀県立文化産業交流会館 第2会議室
定員:30名
② 「作者の権利保護に関する研修会 in 草津」
日時:2016年8月31日(水)13:30~17:00
会場:草津市立市民交流プラザ 小会議室3
定員:30名
作品を展示や販売する時、「作品取扱規程」を整備することで、作者と施設が安心して作品を利用できます。本研修では、著作権等保護の基礎から作品取扱規程作成の実践までを段階的に学んでいただけます。
※①、②は日程、会場が違いますが同内容です。
※滋賀県調査(平成26年度)によると現在県内38の福祉事業所が著作権を意識した作品の取り扱いをしています。
[基礎編]
講義「〈著作権等保護ガイドライン〉について」
○講師:上野久美子氏(滋賀県健康医療福祉部障害福祉課主任主事)
講義「著作権や所有権の基礎を学ぶ」
○講師:平塚崇氏(法テラス滋賀法律事務所弁護士)
[応用編]
実践報告「利用者と作品のために、こうして規程をつくりました」
○講師:中里幸奈氏([社福]かすみ会かいぜ寮 支援員)※米原編
中澤玲子氏([社福]グロー能登川作業所 生活支援員)※草津編
意見交換「現場で感じることの語り場~他の施設はどのように取り組んでるの?~」
事前に集めた各参加者からのお悩みについて、講師へ質問をしたり、参加者同士で意見交換を行います。
[実践編]
グループワーク「作品取扱規程をつくってみよう!」
意見交換で現状や課題を共有したあと、それぞれの取り組み具合に合わせてグループに分かれ、実際に「作品取扱規程」を作成します。著作権について現場で困っていることを講師に相談することもできます。
○講師:平塚崇氏、上野久美子氏
③ 「作品をつかったグッズの製作と販売について~福祉施設の実践報告と弁護士の講義から学ぼう」
日時:2016年9月14日(水)13:30~16:30
会場:G-NETしが研修室A(近江八幡市)
定員:30名
近年、利用者の作品を二次利用してグッズ製作に取り組む(取り組もうとされている)福祉事業所が増えています。企業や福祉事業所からグッズ製作の実践を聞いた後、弁護士から二次利用の際に必要な作者の権利保護への配慮についてお話しいただきます。
実践報告「作品の二次利用とその販売について」
作品を使った多様なグッズ制作の事例について紹介します。
○講師:中島忠男氏(社会福祉法人一羊会所長)、光永惟行氏(社会福祉法人一羊会あとりえすずかけ職員)、三栖香織氏(社会福祉法人一羊会あとりえすずかけ職員)
「作品の二次利用にあたって必要な権利保護」
作品画像の切り取りや色の変更などの改変を行う場合を始め、作品の二次利用に際し、作者の権利保護という視点で配慮すべき点についてお話しします。
○講師:中久保満昭氏(あさひ法律事務所 弁護士)
意見交換
この機会にグッズ制作や権利のことについて聞いてみましょう。
④ 学芸員による作品展示の実地研修
日時:2016年8月30日~9月2日、11月30日~12月2日のうち実施日程は個別に調整
会場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
講師:横井悠(ボーダレス・アートミュージアムNO-MA学芸員)
NO-MAで実施する企画展の作品展示を体験し、作品展示の手法・ノウハウを習得します。
⑤ 活動体験Ⅰ「〈感触遊び〉の視点で造形活動を見てみよう!」 ※定員に達したため受付終了
日時:2016年10月3日(月)10:00~12:40
会場:びわこ学園医療福祉センター野洲
定員:5名
講師:水津哲氏(びわこ学園医療福祉センター野洲生活支援員)
びわこ学園では重症心身障害児(者)に対し、1971年から粘土を中心に多様な素材を使って個々人に合う造形活動に取り組んでいます。造形活動支援の様子を見学したあと、講義を受けて意見交換していきます。
⑥ 活動体験Ⅱ「アトリエ活動と美術館からアール・ブリュットを考えよう!」 ※定員に達したため受付終了
日時:2016年11月4日(金)10:00~15:00
会場:社会福祉法人松花苑みずのき(京都府亀岡市)
定員:7名
講師:奥山理子氏(みずのき美術館ディレクター)
1964年に日本画家の西垣籌一氏によって絵画教室が開かれたみずのきでは、国内外で注目を浴びる作品が多く生まれています。2012年には美術館を開館し、作品の発信にも力を入れています。アトリエと美術館を見学し、講義を受けたあと意見交換を行います。
⑦ 目の見えない人との作品鑑賞プログラム
「作品を言葉にして、手で見て、鑑賞しよう」
日時:2016年12月10日(土)13:30~16:00
会場:奥村邸(近江八幡市)
定員:20名
講師:三浦弘子氏(滋賀県立陶芸の森美術館専門学芸員)、光島貴之氏(美術家、ミュージアム・アクセス・ビュー スタッフ)
目が見えない人、見えにくい人、見える人が一緒に、言葉や感触を通して作品を鑑賞していくと、自分だけでは観えなかったものが観えてきます。レクチャーを受けたあと、グループに分かれて鑑賞していきます。
※第13回滋賀県施設合同企画展の関連プログラムとして実施
⑧ 美術家と施設職員による座談会
「障害のある人の作品と向き合うということ」
日時:2017年1月21日(土)13:30~15:00
会場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
定員:20名
講師:椎原保氏(美術家、甲南大学非常勤講師)、渡辺亜由美氏(滋賀県立近代美術館学芸員)
「滋賀県施設合同企画展」の展示を行った施設職員と、過去に障害者の作品とコラボレーション展をした椎原氏、アール・ブリュット担当の渡辺学芸員で「つくること」「展示すること」「そこから感じること」について語り合います。
※第13回滋賀県施設合同企画展の関連プログラムとして実施
⑨ 福祉事業所、特別支援学校、病院の関係者によるシンポジウム
「障害のある人の創作支援について」
日時:2017年2月10~12日のいずれか1時間半程度
会場:大津市内
定員:150名
講師:石黒望氏([一社]滋賀県作業療法士会事務局長)、加藤郁子氏(滋賀県立精神医療センター作業療法士)、貴瀬朗氏([社福]虹の会わになろう施設長)、佐々木信一氏(滋賀県立近江学園支援員)、寺田伸一氏(滋賀県立野洲養護学校主幹教諭) 、藤野裕美子氏(滋賀県立三雲養護学校講師)
余暇活動や職業訓練、授業、治療という場において、それぞれどのような取り組みをしているのか、また障害のある人の創作を支援するという共通の立場から大切にしていることなどについてお話を伺います。
【お申込み・お問合せ】
アール・ブリュット インフォメーション&サポートセンター(アイサ)
http://info.art-brut.jp/
〒521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦4837番地2 社会福祉法人グロー企画事業部内 担当:木元
Tel:0748-46-8118 / fax.:0748-46-8228 / E-mail:artbrut_info★glow.or.jp ←★を@に変えて下さい
※FAX、メールでお申込いただく際は、氏名、所属施設名、役職、電話番号、メールアドレスをご記入いただきますようお願いいたします。
◆障害者の芸術活動支援モデル事業とは?
本事業は、平成26年に全国5か所でスタートし、今年は10の団体が、障害のある作者やその家族、障害のある人たちの造形活動を支援する人たちを支える様々なプログラムを実施しており、そのノウハウを積み上げて全国に普及していくことを目的としています。詳細はウェブサイト( http://renkei-sgsm.net )からご覧いただけます。
◆展覧会情報「第13回滋賀県施設合同企画展」
滋賀県内の福祉事業所と特別支援学校等とNO‐MAが実行委員会を組織して企画・開催する展覧会。
会期Ⅰ:2016年12月3日(土)~2017年1月9日(月・祝)
会期Ⅱ:2017年1月13日(金)~2月12日(日)
会場:ボーダレス・アートミュージアムNO‐MA
入場料:一般250円、高大生150円、障害のある方と付添者一名は無料
◆アール・ブリュット インフォメーション&サポートセンター(略称:アイサ)とは?
アイサは、2012年6月に社会福祉法人グロー(当時は社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団)内に開設した障害者芸術活動支援センター。障害のある人やそのご家族、福祉事業所からの相談、美術館や諸団体からの問い合わせに対し、作者の権利が保護されるための助言や作品に関わる(関わろうとする)人と人とが信頼関係を持って繋がるための中間支援を行っています。