今週から2週にわたり、6月18日(土)に開催された、魲万里絵展オープニングトーク「魲万里絵さんに聞く、紙の上の私の風景」の様子をお届けします。
当初の定員を超え、たくさんの人で賑わった野間清六邸。中庭の鮮やかな緑を背景に魲万里絵さんのお話に耳を傾けました。ラジオではわからないのですが、今回のトークで魲さんは、出かける時に携帯しているスケッチブックに絵を描きながらお話をしてくれました。
魲さんの作品の多くを占める、スケッチブック。なぜ、スケッチブックを使うようになったのか、そしてなぜマーカーペンなのかということから始まり、小さいスケッチブックを携帯するようになったきっかけや、誰もが気になる「作品が仕上がるまでの日数」など、トントントントンとマーカーペンで順調にスケッチブックを埋めながら、話してくれました。
また、タイトルの付け方やタイトルに込められた意味合いについて、今回の展覧会でも一つのテーマとして切り取られている「メメントモリ」をタイトルに含んだ作品群を例に教えてもらいました。ベッドの敷板に描かれた「泥の中のメメントモリ」は、以前テレビ番組で「ある日、自分のベッドの敷板を引き剥がした魲さんはこの絵を一気に描き上げたのです」と紹介されたことがあります。今回、実際の制作背景が語られたのですが、魲さんの作品の楽しみ方の一つである「イメージと実際のギャップ」を感じることができた象徴的なエピソードでした。
放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週火曜日に更新されます)
次週も引き続き、魲万里絵展オープニングトークの様子をお届けします。7月8日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。