ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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【アイサ研修会】「作品の基礎知識と技術研修」を開催しました

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アイサでは、10月26日(木)に技術研修「作品の基礎知識と技術研修」を開催しました。
「美術+舞台芸術 障害者の芸術活動支援セミナー」の第1回目となる今回の研修では、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAの横井悠学芸員を講師として行いました。

はじめに横井学芸員から「展示」が成立するための基本条件である「資料(作品)、場、人」について説明がありました。
まず行ったのは「場を知る」プログラムです。
参加者が二人一組となり、NO-MAの会場内をすみずみまで探索し、好きな場所・空間を相手に伝え写真を撮り発表するということをしました。
好きな場所・空間は参加者それぞれで一人として同じところはありませんでした。
好きなところを聞いていると新しい発見をしたような気持ちになりました。

次は「資料(作品)を知る」プログラムです。
企画展「惑星ノマ」の展示作品の中の1点を長い時間をかけゆっくりじっくりと鑑賞し、その中からそれぞれに感じたことや気づいたことを話し合う対話型鑑賞をしました。
横井学芸員のファシリテートのもと、「事実」と「感想」を区別しながら話し合う中で、一つの作品が見せる様々な表情に新たな気づきや、受け取り方の違いがあることを感じました。


   
会場をNO-MAから奥村家住宅に移し、展示に必要な基礎知識を学びました。

 
最後は「人に観られる」ことを意識して、実際に「展示をする」プログラムです。    
横井学芸員が作品の扱いについて説明したあと、照明や太陽の光、空間の個性も意識しながら作品を換えたり展示台の位置を換えたりして、参加者の皆さんでミニ展覧会をつくっていきました。
(実際に展示したのは作品に見立てたオブジェです)

 

その後は展覧会のコンセプトやどのような工夫をしたか、意識したことなどを発表し、学芸員からは良かった点や気をつける点についてのアドバイスがありました。
また、いろいろな展覧会を見ることが学びにつながるので、この機会に美術館やギャラリーに足を運んでみてくださいと横井学芸員は話しました。

参加者の皆さんからいただいた感想をいくつかご紹介します。
・実際の展示を体験してみて、バラバラに見えた作品が、展示する中でまとまりを持ってきたり、テーマのようなものも浮かんできたりして、作品はもちろん大切だけれど、展示をどのようにするかでずいぶん印象も変わるのだと思いました。
・展示する側は作者のあらゆる事柄、情報を集めてから展示するということが聞けてよかったです。
 前もっての準備が大切だと感じました。
・他の人との会話を通して、1つの作品をゆっくりみるという経験が出来て良かったです。
・展示をするうえで、感性だけではなく、土台にあるロジックを教えていただけたことが今後生かせればと思いました。
・今回の研修をきっかけに色々と調べていこうと思います。
・展示の基本を学べてよかった。

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