10月28日(土)、活動体験「湧き上がってくる表現を見つけよう」を滋賀県湖南市にあるバンバンで行いました。
はじめに、福山所長よりバンバンについてのお話を伺いました。土曜日に行っているアトリエの活動は、平成13年より余暇支援として始まったとのことです。多い日で15名程の利用者がおられるそうですが、この日は台風が近づいており悪天候のためもあってか、利用者の方はいつもより少なめでしたが、その分、ゆったりとした時間が流れていました。
利用者の朝礼の後、研修参加者も自己紹介を行い、各々のペースで活動開始。
それぞれの座席で描かれている方もいれば、個室スペースで、一人で制作されている方もおられ、それぞれの個性に応じた環境が用意されていました。
スタッフはあくまで補助員、ということで、作画の様子をみながら、色鉛筆を削ったり、マジックのインクを補充して手渡したりしながら、利用者の方とのお話も楽しみました。
利用者とのお話も楽しみつつ、それぞれの利用者がどんな絵を描かれるのか、アトリエではどんな画材を用意されているのかなど、参加者それぞれからアートディレクターの井上さんに質問されていました。
この日は、画用紙に、色鉛筆やマジック、クレパスや墨汁のほか、玉ねぎの皮と水のりを使って製作されている方もおられました。
昼食をはさみ、午後からはそれぞれがその日に作成した作品を発表します。
午前の時間いっぱいを使って1作品を描かれる方もいれば、数十点を描かれる方もおられ、みなさん、自分の言葉で作品を紹介されていました。
利用者の方の送迎を見送ったあと、所長とアートディレクターからお話と、質疑の時間をとりました。
画材の選び方から、作品の出展や販売、物販のことなど、様々な質問が出ていました。参加者の事業所の利用者の方を思い浮かべ、質問をされている様子もあり、気づきや学びのある研修となりました。
アンケートにご記入いただいた中から研修を終えての感想をご紹介します。
・支援者としての姿勢、大切にしたいこと再確認させていただきました。
・表現の幅を広げるはたらきかけ、支援について、制作の様子を見ながら考えることができました。紙の大きさ、質、画材の選択なども、その人の表現に合ったものを見つけることが大事だと思いました。
・皆さんが熱心に楽しんで制作されていたのが印象的でした。入りこんで集中できるのはすごいと思います。自分に合った画材や表現で、ストレスなく、生き生きと取り組まれているように思えました。