3月3日(土)に実施する本ワークショップでは、アール・ブリュットの作品をルーペのレンズを通して見る体験をしていただきます。
「動く壁画」展では4Kキャメラを使って捉えた作品の映像を、4Kプロジェクターを投影するという展示を行っておりますが、ルーペを通して作品を見ていただくことによって、まるで、キャメラのレンズの眼で覗いたかのような作品世界が広がって来る、展覧会の内容とセットで楽しんでいただける一日です。
それにしても、どうしてキャメラの眼を通して作品を見るのでしょうか…それはキャメラレンズの眼を通して世界が、肉眼で見る世界と違うからです。レンズを通して見られた世界は、非常に細かい部分まで、正確に映し出します。たとえば、人はよく“見間違え”たり、“見過ごし”たりしてしまいますが、キャメラにはそんなことはありません。
キャメラの眼は、そこにあるものを、そこにあるもののとおりに、確実に見ることが出来てしまします。なので、普段は見過ごしてしまうような作品に隠れた細かい動きなどを発見することができるのです。本ワークショップでは、そのような見方を、ルーペを用いることによって、自分の眼で追体験してみようという企画です。
新たなアール・ブリュット作品との出会いを楽しんでいただきたいと思っております。
ルーペ(虫眼鏡)を通して、アール・ブリュットの作品に、文字通り「ぐっ」と迫るワークショップ。作品を拡大して見つめなおすことで、細部に潜む「動き」を探ってみてはいかがでしょう?
是非、ご参加ください。
ファシリテーター:辻智彦(本展キュレーター・キャメラマン)
日 時:2018年3月3日(土)14:30-16:00
会 場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
定 員:12名(要予約)
参加費:参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。