障害者の舞台芸術 見本市 −人はなぜ歌い踊るのか−
全国各地の障害のある表現者たちが「人はなぜ歌い踊るのか」をテーマにパフォーマンスを行います。
日 時:2020年2月8日(金)11:00~/2月9日(土)13:30~
会 場:びわ湖大津プリンスホテル 《 プリンスホール 》
料 金:3日間共通パスポート 2,000円/単独チケット 500円(当日限り有効)
音声ガイドシステム、選べる車椅子席あります。
URL: https://artbrut-creation-nippon.jp/
2月8日(土)
11:00~12:00
瑞宝太鼓(長崎県) / Zuiho Taiko (Nagasaki)
瑞宝太鼓は、仕事を持つ知的障がい者の余暇充実のための和太鼓クラブとして1987年に誕生。2001年、彼らが夢にまで見たプロの和太鼓チームとして活動開始。年間約100回の公演を行うとともに、年間500回を超える講習活動や社会貢献活動などを精力的に行っている。これまで、スペイン、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、スウェーデン、タイ、UAEドバイと7カ国の海外公演を実施。東京国際和太鼓コンテスト優秀賞受賞や法務大臣表彰など国内外で高い評価を受けている。2016年6月には、総理官邸での演奏という栄誉も頂く。2017年、フランス・ナント市で開催されたジャパン×ナントプロジェクトで公演。2019年にはジャポン×フランスプロジェクト(ジャポニスム2018)に出演し2度目の渡仏を果たした。
13:00~14:00
生笑一座(福岡県) / Ikiwara Ichiza(Fukuoka)
2013年、北九州で旗揚げ。NPO法人抱樸の支援現場で出会った人々が集結した。野宿経験で死線を越えて得たメッセージを全国の子ども達へ届けたい!そして、今全世代の方に伝えたい。
「人生には思いもよらないことがある。もう死んでしまおうと思う日さえある。でも、そんな時は『助けて』と言っていいんだよ。生きてさえいればきっと笑える日が来る。」
14:15~15:15
近藤良平と障害者ダンスチーム「ハンドルズ」(埼玉県) / Ryohei Kondo and Handles(Saitama)
コンドルズ主宰・近藤良平氏と埼玉県内の障害者が2009年に結成したダンスカンパニーで、毎回、長期間のワークショップを経て公演を行っている。半分コンドルズ(コンドルズを目指すがまだまだ未熟……)、ハンディキャップ、ハンドリング(車いすの操作)に由来。出演者のアイディアで命名。今回の派遣メンバーは、あみか(須賀亜未香)、しゅん(堀口旬一朗)、じゅんこ(杉浦淳子)、しょーたろー(川上正太郎)、まーぼー(小倉正裕)、まこっちゃん(篠原誠)、 やっくん(小林靖幸)、よっしー(石村良之)の8人。
15:45~16:45
サルサ・ガムテープ(神奈川県) / Salsa Gum Tape (Kanagawa)
ひたすらカッコいいロックがやりたくて26年突っ走っている超天然ロックンロールバンド。1994年にNHK5代目歌のお兄さんだったかしわ哲が、神奈川県の福祉施設を利用する方々に呼びかけて結成。ポリバケツにガムテープを貼った手作り太鼓で自由なリズムセッションを始めた事からバンド名がついた。結成5年目にNHK「みんなのうた」に出演、シングル「まひるのほし」でメジャーデビュー。ロック界のレジェンド忌野清志郎と共演し「ロックンロールの原型」と賞賛される。以来、国内外でのライブ活動やTV出演・CDリリース等、プロのバンドとしての基盤を固めていく。ロックは全ての壁を壊し全てを受け入れる究極のバリアフリー。ピースなエネルギーを爆裂させるサルサ・ガムテープのライブパフォーマンスは、デッカイLoveで、観客を包み込む。
17:00~17:20
白井いさお(大阪府) / Isao Shirai (Osaka)
昭和31年4月25日生まれの現在63歳。通称“いっちゃん”。51歳の時、脳の病気で倒れる。全国でもただ一人の症例のため発見が遅れ、重度の高次脳機能障害となる。壮絶な自宅介護が続く中、ある日、軽やかでやさしい音色の口笛を吹き、周囲を驚かす。その後、2017年には念願であった口笛演奏のCDを制作。口笛奏者白井いさおとして、様々なステージで演奏したり、夫人の京子さんとともに高次脳機能障害に関する啓蒙活動を精力的に行っている。
今回のステージでは、12年前にリハビリ医や音楽療法の担当として出会い、いっちゃんに生きる力を呼び覚ました方とのコラボ演奏。「生きるって素晴らしい!」という思いを口笛の音に乗せ、観客一人ひとりの心に届ける。
17:30~19:30
表現するということ -消える言葉、生まれる声-
小室等(ボーカル・ギター)、坂田明(サクソフォン)、谷川賢作(ピアノ)、吉田隆一(サクソフォン)、高良久美子(パーカッション)、竹田裕美子(キーボード)、こむろゆい(ボーカル、ウクレレ)、李政美(ボーカル)
ゲスト:福島智(東京大学先端科学技術センター教授)、湖南ダンスカンパニー他
ミュージシャンの小室等が、障害の有無に関わらず、人間がもつ表現の魅力と可能性を多彩なゲストを迎えてひもときます。盲ろう者の福島智が作詞作曲、小室等と共同制作した新作を発表。
2月9日(日)
13:30~14:30
石見神楽 いわみ福祉会芸能クラブ(島根県)
社会福祉法人いわみ福祉会では、1985年に芸能クラブが発足し、障害のある人と職員が「石見神楽」の上演活動を行っている。石見神楽は2019年5月に日本遺産認定された、島根県西部地域に伝わる口頭伝承の伝統芸能であり、障害のある人が伝統の担い手になるのは難しいとみなす意見もあった。設立当初は利用者と職員が神楽を楽しむことを軸に活動していたが、地域の人々の協力や職員の情熱によって、本格的な技術を習得し、今では地域の神楽団体で構成される協議会に加入するに至った。2017年10月、「2017ジャパン×ナントプロジェクト」の一環として、彼らによるパフォーマンスはフランス、ナントの地で上演され、現地の人たちから大きな賞賛を受けた。
14:45~15:45
湖南ダンスカンパニー(滋賀県) / Konan Dance Company (Shiga)
メンバーは、ディレクターの北村成美、滋賀県で暮らす障害のある人たちと福祉施設の支援者、アシスタントのダンサーたちで構成する。一人ひとりの仕草や動きは、活力に満ちたダンスとして昇華され、ステージに唯一無二のパフォーマンスが立ち現れる。
普段のワークショップは、メンバーたちの所属する滋賀県守山市の施設「蛍の里」で開催。糸賀一雄記念賞の受賞者を県民でお祝いすることを目的に開催される、「糸賀一雄記念賞音楽祭」に2004年から毎年出演。ステージで、小室等、坂田明などのプロのミュージシャンとコラボレーションを繰り広げてきた。2017年には、海を越え、フランス・ナント市での公演を成功させた。彼らの鮮烈なパフォーマンスは現地の人々から大喝采で迎えられた。国内外で評価を受ける彼らは、年々活動を活発化させている。
主 催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた障害者の文化芸術活動を推進する全国ネットワーク、障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会
共 催:滋賀県、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた障がい者の芸術文化活動推進知事連盟
連 携:厚生労働省
後 援:外務省
お問い合わせ 障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会事務局(社会福祉法人グロー[GLOW])
521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦4837-2
TEL 0748-46-8100 FAX 0748-46-8228
Mail: kikaku@glow.or.jp