NO-MAで開催中の企画展「文字模似言葉(もじもじことのは)」の関連イベントとして、講師に俳人の杉浦圭祐さんをお招きし、俳句のような句「疑似俳句」を作るワークショップを開催しました。
まず、参加者には小さな紙片の束が配られました。「疑似俳句」作りの前に行うのは言葉集めです。展示作品を観た印象や、ワークショップ会場へと歩く道中で見える風景、杉浦さんから投げかけられた質問への回答などを、一語の言葉としてどんどん紙片に書き出していきました。そうして出来上がった沢山の紙片を集め、そこから参加者それぞれがランダムにピックアップした数枚の紙片に書かれた言葉を、一人ひとり並べ替えて句のようなものを組み上げます。それを杉浦さんと参加者とのやり取りの中で、言葉をさらに足したり引いたりしながら、17字前後の句にしていきました。
出来上がった10首の句はどれもが文字と言葉の予期せぬ新鮮な出会いにあふれ、そこから生まれる新たな意味や響きの面白さを堪能し、とても充実したワークショップとなりました。
NO-MAのミュージアムショップでは、展覧会期間中、杉浦さんの句集を販売しています。また作品図版などに加え、杉浦さんがそれぞれの出展者・作品から連想して詠んだ句も収録されている「文字模似言葉(もじもじことのは)」展覧会カタログは、3月下旬に発売予定です。現在予約受付中ですので、ぜひチェックしてください。
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