2007年6月30日(土)~7月7日(土) *月曜休館
10:00~17:00 *最終日は15:00まで
入場無料
写真家は、それぞれの旅に出た-
それぞれの写真家の、目のまえに映し出される光とは
・眞野丘秋写真展「結願(けちがん)」
2006年5月、慢性疲労の状態から脱却すべく四国88ヶ所の遍路旅に出た。そこはTVや雑誌の写真で見ていたような華やかな所ではなく、日常の延長線上にある、祈りの場所だった。
淡路で観覧車に迎えられ、異次元への扉が開かれる。
徳島に入るやいなや、豪雨に見舞われ、後に浄化の雨であったと知る。般若心経を唱える度に、体中のエネルギーが変わる。
あるお寺では空海に肩を叩かれ、驚いて振り返る。しかし、そこには誰もおらず、猫がこちらを見つめているだけだった。
旅の終盤、ようやく待ちに待った青空が顔を覗かせた。
その青空を、私はいつまでも眺めていた。
・辻野達也写真展「アジアのきらめき」
今回の写真展では、これまで旅した中から、アジアで出会った「きらめき」を展示しました。若かりし日、私は、自分に、そして世界に絶望しながら、それでもなんとか生きるために、必死で「きらめき」を探し、旅していました。その「きらめき」を写真に収めることが、私の生きる希望へとつながりました。今回展示する「きらめき」は、若かりし日の私の人生という泥に咲いた蓮の華たちです。