ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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ラジオ番組「Glow 生きることが光になる」 8月の現地リポート 『精神科病院で写真展!? 患者、職員、写真家による新たな関係性』

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大阪府茨木市にある精神科病院 茨木病院。
同じく精神科病院である大阪府堺市の浅香山病院と連携して、院内で写真展を開催しました。
写真家の大西暢夫さんが撮影した患者さんの写真を、職員と患者さんが協働で展示するというこの試みの一端を現地取材しました。(同様の展覧会が過去に浅香山病院で複数回開催されています。今回の写真展は浅香山病院と茨木病院のコラボ写真展として開催されました。)


ココ今ニティー写真展の会場風景。患者さん、地域の方、看護師さんなど、たくさんの人が訪れていました。
当日は、浅香山病院のみなさんも応援に駆けつけていました。


写真展のタイトルの命名者、浅香山病院の八野(はちの)緑さん。なぜこのタイトルを付けたのかという問いに、納得の回答をいただきました。
会場には、特技のコイン立てをしている八野さんの写真も展示されていました。


素敵なダブルのスーツに身を包んだ姿で写真に収まる、浅香山病院の東(あずま)武司さん。この写真に隠れたストーリーや写真展を開催するようになってからの御自身の気持ちの変化をお話しいただきました。


この写真展の産みの親、浅香山病院副院長・看護部長の小川貞子さん。いわゆる「本来業務」ではないように見えるこの企画を一から作り上げ、他の病院にまで派生させていった行動力と職業への矜持が、まとう雰囲気とお話しから伝わってきました。


浅香山病院で開催されていた写真展に共鳴し、「ぜひうちの病院でも」と行動を起こされた、賛同者であり実践者である茨木病院看護部長の山口仲二さん。今回で完結するのではなく、今回がはじまりということを教えていただきました。


今回の写真はすべて写真家の大西暢夫さんの手によるもの。大西さんはこの写真展の今後の展開について、大きな期待を持っておられました。

簡単にやり遂げているように見える写真展ですが、このような試みができる病院ばかりではないようです。写真を飾るだけでなく、写真展の広報、そして当日の案内も患者さんと看護師さん等職員が同じスタッフとして運営する。小さなこの展覧会は、少しずつ地域に開かれ、精神科病院や病そのものに対する既存のイメージを変えていくことでしょう。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。
(音声は、毎週月曜日に更新されます。)

次週は、美術家であり、成安造形大学の名誉教授である今井祝雄さんをゲストにお招きします。今井先生には2004年のボーダレス・アートミュージアムNO-MA開館以来、ずっと運営を支え続けていただいています。いま日本で高い関心を集めるアール・ブリュットの可能性を、NO-MAの10年を振り返りながら語っていただきます。
8月8日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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