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ラジオ番組「Glow 生きることが光になる」11月のゲスト 坂上香さん『境界(マージナル)を生き抜く表現者たちへのまなざし』第2回

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先週に引き続き、ゲストに映画監督の坂上香さんをお迎えしました。


坂上香監督

アール・ブリュット展を見に行かれることもあるという坂上さん。
また、死刑囚の表現展の選考委員も務めておられるそうです。アートディレクターの北川フラムさんも委員のお一人で、作品群を観た北川さんが「こういう作品だったら作らない方がよい。もっと自己をみつめたり、他者との関係を考えたよい」と厳しいコメントを出されたことがあったそうです。選考委員の言葉は文字にして出展者である死刑囚に伝えられるとのことで、この言葉が伝わって以降、出展される作品に変化が見られたとのこと。死刑囚の表現展は鞆の津ミュージアム(広島)でも開催され全国からたくさんの人が訪れましたが、「中には興味本位で訪れた人もいただろうが、タブーとされている部分に関心を持つ、アートを通して存在を知るということにつながった、そういう場が作られたことは、大きいと思う」と坂上さんは考えておられます。
前回の放送でも坂上さんは、映画を通して場を作るということをおっしゃっていましたが、このように、「場を作ることの意味」を考え続けておられることがお話の随所から感じられました。

そんな坂上さんの次回作は、日本国内の刑務所のドキュメンタリーとのことです。言葉を通して自分の罪に向かい合うということを取り入れている刑務所が舞台で、自分の犯した罪や自分の人生を語っていくことで、徐々に語り口も姿も表情も変わっていく様子を坂上さんは目の当たりにしているそうです。日本の刑務所は基本的に懲役場として存在しているけれども、一方ではこのような方法が取り入れられて来ていることを伝えていきたいとのことでした。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。
(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。)

次週は、音楽家の大友良英さんをゲストにお迎えします。最近はNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマ曲などを担当されたことで話題を集めましたが、「音遊びの会」で障害のある人たちともセッションするなど、多彩な活動をされている大友さんからさまざまなお話しを伺います。
11月28日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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