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ラジオ番組「Glow生きることが光になる」8月第3週「アール・ブリュットを巡る国際交流 〜日本と欧州の場合〜」後編

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先週に引き続き、社会福祉法人グロー(GLOW)法人本部企画事業部齋藤誠一次長からヨーロッパのアール・ブリュット関係者を訪ねたレポートをお届けします。


齋藤誠一次長

今回のヨーロッパ訪問において印象的だったのが、皆、一様に歓迎ムードだったことだそうです。ヤークフェルト氏(ラガーハウスミュージアム館長)が自分たちに会うためにわざわざスイスからロンドンまで来てくれたことや、パリのマルティーヌ館長が約束時間よりだいぶ前倒しで面会してくれたこと(パリ市の企画課長まで務めた人が前倒しでOKしてくれるのは余程のことだそう)等があり、これらのことは、今後の日本とのコラボにも期待しているという表れだと同行した渡邉芳樹前スウェーデン全権大使がおっしゃっていたとのこと。

2006年にNO-MAとしては初めて海外の館と連携企画を試みたのですが、そのアール・ブリュット・コレクションとのプロジェクトを振り返ると、今回の様子は感慨深かったのではないか?と当時からNO-MAに関わっていた立場として質問がされました。

この問いには「北岡理事長が作品をアール・ブリュット・コレクションに持ち込み、ペリー館長(当時)が来日する際の見学先の調整をするところから自分は関わった。ペリー館長は澤田真一さんの制作を集中してみていた。リスペクトして見ている様子に圧倒された。そこから10年。2008年にスイスで「JAPON」展、日本では「交差する魂」展が開催され、以降、パリやオランダ、ロンドンとオファーがあり、今ではこちらが日本の作品を飾ってほしいとお願いするのではなく、日本の作品を展示することで館の存在意義を示したいという自発的な希望の方が大きい。ヤークフェルト氏は「JAPON」展を観たときからずっと自分の館でも展示したいと提案し続けた。その間は、予算面の折り合いや、お互いの国の常識の違いに悩みもしたけれど…」とこの10年間をぎゅっと凝縮した答え。
最後は「これからNO-MAで目指していくことについて、今回の旅で気づいたことは?」との問いでしたが、このことに対して、NO-MAのそもそもの使命を基に導き出した現時点の齋藤次長の考えはぜひラジオで聴いてみてください。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週火曜日に更新されます)

来週は、「男の宝塚」評論家の今井英雄さんをゲストにお迎えして、アール・ブリュットと宝塚歌劇の共通性をテーマにお話しいただきます。8月26日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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