2017年9月2日(土)~11月26日(日)
空飛ぶ車にロボット、宇宙旅行・・・かつて人々が空想した遥か先の未来は、日進月歩の科学技術の発展により、ドローンやAI、VRといった形で着実に形になりつつあり、そう遠くない現実世界として私たちを迎えようとしています。しかし、実際の科学が生まれる前には、かならず誰かのエキセントリック且つロマンティックな閃きがあるはずです。そして、この閃きを生み出してきたのは、宇宙冒険譚や平行世界、時空間移動など、サイエンス・フィクションの世界で繰り広げられてきた、夢に満ちた「空想科学」ではないだろうでしょうか。
本展では、火星に届くほどの空想科学的発想の跳躍力で、独自の航路に舵をとる、6名の表現者たちを紹介します。
未知なる「惑星ノマ」との遭遇をお楽しみください。
会場 | ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市永原町上16) |
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開館時間 | 11:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(祝祭日の場合は翌日休館) |
観覧料 | 一般300円(250円) 高大生250円(200円)中学生以下無料 ※障害のある方と付添者1名無料、()内は20名以上の団体料金 |
第一部は“SF+フリージャズ”トリオ『blacksheep』を率いる吉田隆一さんと糸賀一雄記念賞音楽祭で大活躍の田所友香理さんのセッションを、第二部では引き続き吉田さんによる惑星ノマを巡るトークをお届けします。
日 時:9月17日(日)
第一部:13:30~14:00
出 演:吉田隆一(バリトンサックス奏者)、田所友香理(打楽器)
Ryuichi Yoshida Official http://yoshidaryuichi.com/
第二部:14:15~16:00
講 師:吉田隆一 / 聞き手:山田創(本展企画担当)
会 場:酒游舘(滋賀県近江八幡市仲屋町中6)
定 員:5 0名(要予約)
※参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。
天体物理学者(理学博士)、日本における地球外生命体探査活動の第一線で活動する鳴沢真也さんによる、物語や都市伝説だけでない、本当の宇宙人の存在の可能性を巡る講演です。
日 時:11月12日(日)13:30~15:00
講 師:鳴沢真也(兵庫県立大学 理学博士)
会 場:酒游舘(近江八幡市仲屋町中21)
定 員:50名(要予約)
※参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。
ユーモアたっぷりのプラネタリウム解説が大人気の「星のお兄さん」こと、田端英樹さんの神秘的な星々を巡る爆笑トークショー。
日 時:10月29日(日)18:00~19:00
会 場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
定 員:20名(要予約)
※参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。
【好評につき、定員に達し、受付終了いたしました】
ツアー添乗員(学芸員)の解説による、惑星ノマ ナイトツアー(ギャラリートーク)。「S(すこし)F(ふしぎ)」なNO-MAの旅をお楽しみください。
日 時:9月9日(土)、10月21日(土)18:30~20:00(NO-MA閉館後)
定 員:20名(要予約)
※参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。
毎週水曜日はNO-MAに集合!どんな星に住んでいるのか、どんな性格なのか、オリジナル宇宙人を考えて、作ってみましょう。
日 時:会期中毎週水曜日 15:30~16:30
会 場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
定 員:7名(予約不要)
対 象:小中学生
参加費:無料
NO-MAの展覧会を見た後は、“オーミーハチマン星人”(グレイ型)のお面を作って、そのままお祭りにとびだそう。
日 時:10月7日(土)、8日(日)18:00~21:00
会 場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
参加費:観覧料(予約不要)
※当日は八幡堀まつりのため18時から21時は夜間特別開館(無料)です。
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
Tel/Fax 0748-36-5018
E-mail no-ma[ at ]lake.ocn.ne.jp ※[ at ]を@に変換してください。
(1971年生まれ/滋賀県在住)
大原は≪菜穂子地蔵≫と多くの人から呼ばれる造形物を、一日に2、30体のペースで生み出す。基本的には同じ表情、形状で永遠的に増幅している。古来から日本人の営みと隣接して存在してきた「お地蔵さま」と確かに重ねたくなるような、普遍的な佇まいがある。
川埜は、二つの世界を行き来しながら活動をしている。現実の世界と架空の世界。犀型やUFO型の形状の埴輪などの、川埜による架空の世界観は、この現実とは別の時間軸に存在するかもしれないパラレルな世界の表情を垣間見せてくれる。
(1947年生まれ/茨城県在住)
のどかな畔道に突如乱立する、見るものを圧倒する数機の巨大ロケット。さらに敷地に並ぶ幾つもの発明品。河原田の技術力、宇宙的なアイディア、実行力、これらが相まって、唯一無二の超科学的開発研究所、ケネディー電気は成り立っている。
(1998年生まれ/神奈川県在住)
車、車、車――具志堅誉の作品は、溢れ出んばかりの車に埋め尽くされている。中古車情報誌のコラージュを駆使して制作を行う具志堅の描く風景は、人間がいなくなった後、文明の遺物たる車のスクラップが大地に根を張って、自然と一体化している――そんな未来世界の一展望を示唆するようである。
(1985年生まれ/愛知県在住)
小学生の頃から授業の片手間に描き始めたという≪架空の歴史ノート≫。架空の文明の勃興が、登場人物たちの心情も含め、非常に濃密に記されている。現在では、ペインティングや立体作品なども制作するが、一連の創作は、ゲーム文化が表出してきたイメージの再解釈であるとも見受けられる。