#1 2020年5月30日(土)~6月28日(日) #2 2020年7月4日(土)~8月2日(日) #3 2020年8月8日(土)~9月6日(日)
会場 | ボーダレス・アートミュージアムNO-MA |
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開館時間 | 11:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) 展示替え期間:6月29日(月)~7月3日(金) 8月3日(月)~8月7日(金) |
観覧料 | 一般300円(250円)、高大生250円(200円) ※中学生以下無料、障害のある方と付添者1名無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
館内風景を担当学芸員やゲストのコメント付きで動画配信します。
第一回放送:「#1小幡正雄×吉原長次郎=Symbol2(しんぼるのじじょう)」
※吉原の吉は「士」が「土」
出演/横井悠(NO-MA主任学芸員)、山田創(NO-MA学芸員)
視聴期間/6月8日(月)~9月6日(日)
【公開中】
その1 小幡正雄編
その1 小幡正雄編 字幕版
その2 吉原長次郎編
その2 吉原長次郎編 字幕版
その3 蔵での展示編
その3 蔵での展示編 字幕版
第二回放送:「#2稲田萌子×国保幸宏=Drawing(るーと・どろーいんぐ)」
出演/中島慎也(アトリエやっほぅ‼支援員)、山田創
視聴期間/7月13日(月)~9月6日(日)
第三回放送:「#3大井康弘×桝本佳子=x Image(えくす・いめーじ)」
出演/桝本佳子(本展出展者)、山田創
視聴期間/8月17日(月)~9月6日(日)
本展出展作家たちの作成を題材に、アート創作の体験ができるワークショップです。NO-MA会場でもおうちでもお楽しみいただけます。
#1 吉原長次郎さんの作品を追体験「おわんで太陽」
※吉原の吉は「士」が「土」
太陽を描き続けた吉原さんにならって、おわんをかたどって円を描き、自分のイメージする色で太陽を描いてみましょう。
#2 稲田萌子さんの作品を追体験「ぐるぐるドローイング」
家にある紙と色鉛筆で、稲田さん風のドローイングを描きます。好きな音楽を口ずさみながら描くと、なお稲田さんらしくできあがります。
#3 大井康弘さんの世界を感じよう「大井さんの塗り絵」
謎めいた大井康弘さんの作品の塗り絵です。好きな色で塗って、大井さんの作品にアレンジを加えてみましょう。
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
Tel/Fax 0748-36-5018
E-mail no-ma[ at ]lake.ocn.ne.jp ※[ at ]を@に変換してください。
入所する施設の調理場から野菜や魚などが入っていた段ボールを拾い集めてきては、夜な夜な絵を自室で描き溜めた。好んで描いた題材として挙げられるのは、結婚式や家族の絵が多い。小幡はそれらのテーマを赤色で描き続けた。画中の人物たちのアルカイックスマイルや、動植物の素朴な描き方は、原始芸術を彷彿とさせる。
吉原は、丸の形にこだわりを持ち、顔が描かれた太陽、日の丸の旗、非常ベルやだるまなどが登場する絵を描き続けた。モチーフ選びに通底するのは丸い形。これらのモチーフに固執した理由は定かではないが、アイデンティティの根源といえるほどに、重要なテーマだったことが、大量に残された作品から伺える。
円や点で構成される稲田の抽象画は、淡い色彩が印象的で、どことなくあたたかみが感じられる。稲田が気に入っている動作――ぐるぐると色鉛筆を紙の上で回したり、紙の上に綿棒をポンポンと打ち付けたり――を経て、絵が生まれていく。同じ動作を繰り返す「楽しみ」こそが、稲田と絵を繋いでいる。
国保は、クレヨンでの塗りと、アクリル絵具での塗りを繰り返しな
がら、絵を作り上げていく。支持体にこすりつけられるオイルパス
テルや絵筆が、絵を具象とも抽象とも捉えられるイメージとして
立ち上げていく。幾度とない塗り重ねは、彼の作品に、物理的に
も、表象的にも重厚さをもたらしている。
ガネーシャや動物を模した粘土作品や、身体的なイメージを
組み合わせたコラージュなどを制作する。制作方法は、装飾
を施すように特定のモティーフの上にパーツを覆う足し算の
制作である。粘土作品では、重ねるように過剰に覆うため、も
とが何のモティーフなのか分からないものもある。平面作品
はコラージュを施した後に、コピー機で印刷したものが完成
品となる。