2006年4月5日(水)~4月23日(日)
2006年春の企画展として、滋賀の若手アーティストと所蔵作品を展示しております。
「おばあちゃんの家の匂い」
成安造形大学で学ぶ3人の学生は、去年の秋の企画展「モノと思い出~記憶の指標としてのアート」の出展作家、しばたゆり氏の授業を受けている。「NO-MAでどういう展示をしたいか?」しばた氏の問いかけに「おばあちゃんの家の匂いがする」和みの空間を演出する展示にチャレンジした。
「極私的祈りの詩歌画」
岩崎司氏(2005年他界)の詩歌画はNO-MAの開設記念展「私あるいは私」への出展を機にギャラリー所蔵となった。精神病院の暮らしで、手近な材料を使って表現し、心の苦闘と怒りを沈静させながら、祈りのように制作されたのである。今展では、未公開作品を含む約40点をギャラリー1階に展示。
会場 | ボーダレス・アートギャラリーNO-MA |
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開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般200円、高大生150円、中学生以下無料 |
日時:4月23日(日)午前11時~11時30分
出演:太田新子さん(守山市・ポプリン作業所)
※観覧料で参加いただけます。
子どもの頃、お父さんのひざの上で甘えていた。その時の感触、気持ちよさは忘れられない。大人になってしまった今感じることができたら…そして、少しだけ、ホッとした気持ちになれたら。思い出になってしまったことを、この作品から体感してもらいたい。
洗濯物が干してあることに強く生活を感じる。たとえば若い男性はズボンと一緒に、ポケットに入れていた紙幣やレシートなども洗ってしまった。しかたがないからズボンと一緒にも干すしかない。こんな光景を想像して、人が暮らしていた頃のNO-MAの再現を試みた。
“椅子のようなオブジェシリーズ”椅子は、人が座るものだから、体の形に沿っている。背もたれがあって、脚がある。頭があって胴があって足がある、まるで生き物のように見えてくる。杉の大木を彫込んだ約200㎏の大作である。
「声を出すことも出来ない、身をかがめて撮ることもできないという状況の中、なんとかシャッターを押し続けました」(ホームページより)眞野氏は、「うつ病」による1年半の生活を経て、毎日歩くリハビリをしながら撮りためた写真を一冊の写真集にまとめている。(UTSU filter・新風舎刊)今展では、未発表の作品約130点を展示。