ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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展覧会情報

これまでの展覧会

障害者アートディレクター公募展事業 / 大地に生える氣

2006年2月11日(土・祝)~3月30日(木)

 人間にとって偉大な存在である自然は、生命の根源であり、氣(エネルギー)そのものです。古今東西、土地の風土によって、様々な文明、文化が発展してきました。同じように、アーティスト達も自然から多くを学び取り、独自の世界観を確立してきました。
しかし、近年、価値観の変化や流通が発達していく中で、画一的なものが増え、「この土地でしか出来ないもの」が失われつつあります。様々な国の文化や生活様式を輸入している現代では、日本人としての伝統や文化ですら、危うい状況とも言えます。一方で、グローバルになっていく社会では、よりローカルなものの価値の方が高いように感じてなりません。
 世界を視野に考えたとき、日本人としてのアイデンティティーは、やはり風土にこそあるのではないでしょうか。
今こそ、どっぷりと風土につかって、大地から湧き出てくるエネルギーに身を任せてみることを提案したいと思います。

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会場ボーダレス・アートギャラリーNO-MA
開館時間10:00~17:00
休館日月曜日
観覧料300円(20名以上団体割引有り) ※小中学生無料
企画:アートディレクター・工藤和彦(北海道旭川市)

主催:ボーダレス・アートギャラリーNO-MA、社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団
助成:独立行政法人福祉医療機構
後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、近江八幡市、近江八幡市教育委員会、北海道音威子府村
協力:エコミュージアムおさしま「アトリエ3モア」、(社福)剣淵北斗会西原学園・剣淵北の杜舎、(社福)オープン・スペースれがーとワークセンターバンバン、(社福)しがらき会信楽青年寮、アメニティーフォーラムINしが実行委員会、学校法人近江兄弟社学園

障害者アートディレクター公募展事業

この展覧会は、独立行政法人福祉医療機構の助成を受けて実施した「障害者アートディレクター公募展事業」で選ばれた企画とアートディレクターにより開催されます。
※「障害者アートディレクター公募展事業」は2012年現在、実施しておりません。

アートディレクター:工藤和彦(北海道旭川市)

展覧会風景

  展覧会風景 展覧会風景

  展覧会風景 展覧会風景

関連企画

オープニングイベント

「樹と氣との出会い」
日時:2月11日(土)13:00~
場所:ボーダレス・アートギャラリーNO-MA

砂澤ビッキ作品の収蔵・展示する北海道音威子府村の「エコミュージアムおさしま」の館長・河上實さんと共に1987年制作の「樹華」を組み立てるイベントです。作品を通して、故砂澤ビッキと対話できる貴重な体験です。

 

ワークショップ

「つくろう!縄文オブジェ」
日時:2月12日(日)13:00~
場所:近江兄弟社学園ヴォーリズグランド横作陶室
参加費:2000円(観覧料・材料費・焼成費込み)

猪風来さんに縄文造形の魅力、制作のポイントを伝授いただき、粘土で縄文オブジェを作ります。作品は乾燥後に後日、猪風来さんに野焼きしてもらいます。いざ!縄文時代にタイムスリップ!

 

 チラシ チラシ

トークイベント

「ビッキを語る」
日時:2月12日(日)15:30~
場所:野間清六邸(NO-MA向かい)
定員:40名

河上實さんによるトークイベント。生前のビッキに木材を提供するなど、公私にわたりビッキを支えた河上さんが、北海道北部の音威子府村の暮らしや風景を交えて、自然と対峙したビッキの生涯を深く語ります。

 

ワークショップ

「焼こう!縄文オブジェ」
日時:3月11日(土) 6:00~夕方頃
*雨天は延期になることがあります。
場所:近江兄弟社学園ヴォーリズグランド横キャンプ場
参加費:無料
※野焼きの経験者のボランティアを募っています。 

「つくろう!縄文オブジェ」で制作した作品を、縄文時代と変わらぬ方法で猪風来さんが豪快に焼き上げます。 

 

出展作家

藤野公一 Fujino Koichi

1944年生まれ。滋賀県在住。一人寡黙に様々なものを次々と即興的に描く。その画法はユニークで、始め丹念に線描したものを最終的には墨一色で、何故かいともあっさり塗り潰してしまう。出来上がった奇妙な「単なるかたち」。コミカルで大胆不敵な魅力に溢れている。 

砂澤ビッキ Sunazawa Bikki

1931年北海道生まれ。「俺の作品には風雪という名のノミが当てられ、作品はいずれ土に返る」という考え方は、厳しい風土と表現を求めて苦難に立ち向かっていった芸術家が行き着いた思想であった。1989年大腸癌骨髄癌腫症のため逝去。北海道以外での作品展示は希で、この好機を逃さないで頂きたい。今展では、ビッキの思想が詰まった、終焉の地である音威子府(オトイネップ)で制作された作品を展示。

日當学 Nitto Manabu

1977年生まれ。北海道在住。粘土によって作られる造形は、高い身長への憧れか、自分の背丈を越えるまで丹念に積み上げている。圧倒的な存在感がありながら、表情はおおらかでユーモラス。不思議な浮遊感があり、人間の暮らしの中にたたずんでいる静かなエネルギーを感じさせる。

猪風来 Ihurai

1947年生まれ。岡山県在住。日本古来の縄文土器と同じ野焼きで作品を焼成している縄文造形家である。北海道の大自然の中で20年間暮らし、縄文を追求した経験を持つ彼の造形は、自然と一体となり大地の鼓動を強く感じさせる。

村井崇 Murai Takashi

1983年生まれ。滋賀県在住。ほとんど一筆描きの勢いで生き物を描いている。とらわれのない奔放さで、自ら描いた絵の動物に顔を押し当てチュウ!をして終わる。墨とパステルでカラフルに汚れた顔で満面の笑み。作品からは幸福な力がおおらかに伝わってくる。

「無限抱擁」(工藤和彦×福祉施設西原学園&北の杜舎) Mugen-hoyo

陶芸家工藤和彦と北海道剣淵町の福祉施設西原学園と北の杜舎の方々によるコラボレーションで、今回の企画展のために制作された「陶」のレリーフ。焚き火をすると地面が「陶」になってしまうほど、施設が所在する土地は地表が粘土である。この、とても身近な「土地」という素材を使って、2005年秋、「大地の氣」を大胆に写し取った大作である。

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