2003年11月1日(土)~11月24日(月)
滋賀県の障害者福祉現場では、戦後間もないころから粘土を使った造形表現活動が始められていた。そのころヨーロッパでは、今でいうアウトサイダー・アートが精神病院などを中心に発見されつつあった。福祉施設の活動としてはほとんど前例のない日本においても、共時的にそういう活動が起こっていたことは興味深い。その活動と精神は「教育」と「芸術」の間を行き来し、時代と共に少しづつ変遷し、思考を重ねつつ今日にいたっている。言語表現の苦手な知的障害のある人たちが、自由を謳歌するかのように表現した粘土造形は、私たちを圧倒し、細胞の深部にえもいわれぬ心地よい振動を与えてくれる。
滋賀県の障害のある人たちの作品約40点を展示。
会場 | かわらミュージアム(滋賀県近江八幡市多賀町738-2) |
---|---|
開館時間 | 9:00~16:30 ※入館は16:00まで |
休館日 | 11月4日(火)、10日(月)、17日(月) |
観覧料 | 一般300円、中・小学生200円(料金はかわらミュージアムの入館観覧料) |
「アートと福祉の交差点」
日時:11月23日(日)14:00~15:30
場所:かわらミュージアム
シンポジスト:
小暮宣雄(京都橘大学文化政策学部助教授)
服部 正(兵庫県立美術館学芸員)
山田宗寛(社会福祉法人おおつ福祉会唐崎やよい作業所指導員)
コーディネーター:はたよしこ
人、街、暮らし、アートなどをテーマに、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAな文化社会とアートのあり方について、様々な観点から考察する。