ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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Feb

24

「アール・ブリュット☆アート☆日本2」アドルフ・ヴェルフリ

「アール・ブリュット☆アート☆日本2」では、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAを拠点に、
近江八幡の町屋など全6会場にて、出展作家75名、約1300点もの作品を展示します。
日本のアール・ブリュットの「いま」をお楽しみください!

☆展覧会のみどころ☆
スイスのアール・ブリュット作家であるアドルフ・ヴェルヴェルフリの作品が来日!

アドルフ・ヴェルフリは1864年にスイスに生まれました。
貧しい生活を送り、5歳で父親が家出をし、8歳で母親を亡くしてからは、農家の下働きとして過酷な日々を送りました。
31歳の時、統合失調症と診断され、その後66歳で亡くなるまで精神病院で過ごすことになります。
約30年間の病院生活の中で、彼は、自身の分身である8歳の子供ドゥフィを主人公にした25,000ページにも及ぶ空想の旅行記を創作しました。

これらの作品は、「アール・ブリュット」を提唱したジャン・デュビュッフェも一目で魅了され、ヴェルフリの作品を購入します。彼が所有していた100点あまりのヴェルフリの作品は、現在スイス・ローザンヌ市にある「アール・ブリュット・コレクション」に所蔵されています。


Adolf Wölfli sans titre, 1922
Photo : Claude Bornand
Collection de l’Art Brut, Lausanne

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAとアール・ブリュット・コレクションとの出会いは、いまから約9年前に遡ります。
2006年、日本のアール・ブリュット作品達は驚きと感動を持って迎えられ、2008年にはコラボレーション展「JAPON」展が開催されました。さらに、この展覧会を契機に、パリ市立アル・サン・ピエール美術館でも2010年から約9ヶ月間、「アール・ブリュット・ジャポネ」展が開催され、12万人という多くの観覧者数を記録しました。
日本とスイス、2つの美術館の連携プロジェクトがきっかけとなり、日本のアール・ブリュットが海外で高い評価を受け、メディアなどで広く紹介されるようになりました。

今回の展覧会「アール・ブリュット☆アート☆日本2」では、アール・ブリュット・コレクションの全面的な協力により、アドルフ・ヴェルフリの作品26点をボーダレス・アートミュージアムNO-MAで展示します。

日本の歴史ある町屋の空間でアドルフ・ヴェルフリの圧倒的な世界観をぜひご堪能ください。


Adolf Wölfli Le grand chemin de fer du ravin de la colère, 1911
Photo : Olivier Laffely
Collection de l’Art Brut, Lausanne

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