Jun 14 |
【毎週木曜に更新“すみばあちゃんの思い出日記”第三話】 |
毎週木曜日にお届けするGIRLS展の出展者、仲澄子さんが綴った“すみばあちゃんの思い出日記”。
第三話は、弟の勝さんとの思い出の回想です。どこに行くにも澄子さんの後を着いてきたという勝さん。描かれているのは、遠くまで二人で泳いだというふとした一コマ。とある夏の日の些細な瞬間を、澄子さんはずっと覚えていたようです。
—–“思い出日記”の文章—–
・勝のおっちゃんの事。
おっちゃんとすもうをとる時、お母ちゃん(※澄子さんのこと)は、やせて「ガリガリ」やったから、背骨痛いから、「チョットマッテ」ゆうて、敷布団を敷いて取った。金魚の「フン」みたいに、何処へ行くのもついて来た。浜香ろ園へよう海水浴に行った。お友達に「ええとこ」見せよ思て、勝と二人で、遠く迄泳いだ。「勝、ガンバリヤ。」云いながら。九十年も生きてきたら、いろんな事が有った。走馬燈の様に、次から次へと浮かんでくる。
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“すみばあちゃんの思い出日記”は毎週木曜日にアップいたします。お楽しみに。
NO-MA企画展「GIRLS 毎日を絵にした少女たち」
の詳細は下記URLからご覧ください。
→http://no-ma.jp/old/?p=16606