Jul 27 |
【毎週木曜に更新“すみばあちゃんの思い出日記”第九話】 |
毎週木曜日にお届けするGIRLS展の出展者、仲澄子さんが綴った“すみばあちゃんの思い出日記”。
投稿が一日遅れてしまいました。
第九話は、孫・道就さんと、夏にふさわしい「扇風機」に関する思い出です。
扇風機の羽が折れて「カタカタ」踊り出す。案外、多くの方々が経験したことあるのではないでしょうか。
—–“思い出日記”の文章—–
道就の事
娘夫婦が着物、帯の創作の仕事をしている。少しでも仕事が出来る様に思って、よう連れて帰った。
バスの中で道就は大声で泣きわめいた。まるで人さらいみたいに。バスを降りると「ケロッ」としてた。文子が心配して、電話をかけて来ても、お母ちゃんの「お」の字もゆわなんだ。扇風機を「コロコロ」ころがして遊んで、扇風機の羽が一つ折れてしもた。
扇風機をかけると、扇風機が「バランス」なくなって、「カタコト」おどり出すので、良一が扇風機を座布団に座らせた。
「人間が座布団敷かずに扇風機が敷いてる」ゆうて、わろた。
帰る時、大雨が降った。
道就は喜んで、「ピチャピチャ」はね回った。
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“すみばあちゃんの思い出日記”は「GIRLS」展の期間中、毎週木曜日にアップしています。来週はいよいよ最後のアップです。お楽しみに。
NO-MA企画展「GIRLS 毎日を絵にした少女たち」
の詳細は下記URLからご覧ください。
→ http://no-ma.jp/old/?p=16606