Jan 23 |
第10回ing展 出展作家の紹介-小山勉さん |
今日ご紹介するのは、第10回滋賀県施設合同企画展「ing…障害のある人の進行形」の出展作家、小山勉さんの作品です。
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これらのたくさんの丸は一体どうやって、何のために作られているのか。
それは、彼がいつも身に付けている鞄の中の、メモ帳ほどの大きさに切り揃えられた画用紙から生み出される。
丸を描いた中に斜線を引いてハサミで切り取り、10秒ほどで作り上げるのだ。
それを、好きな仲間や支援者に向けて一つひとつ作っては手渡し、
ポケットに入れてもらうことで彼の心は満足する。
多い時には一日で100枚近い数をつくる。丸を渡すことは彼の思いを伝えるツールとなっているようだ。
丸に描かれた線の表情はどれも違い、心模様を写しているかのようである。
これからどれだけの丸を作り、どれくらいの人に手渡していくのだろうか。そして、どんな想いを乗せていくのか楽しみである。
(平山淳子)
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平山さんは、1月25日(土)に開催されるギャラリートーク『「はじまり」から広がるアート』に参加される予定です。
イベントの詳細はこちらをご覧ください。