May 08 |
「Timeless 感覚は時を越えて」 筒井貴希さん |
今日は、現在開催中のNO-MA企画展「Timeless 感覚は時を越えて」より、出展作家の筒井貴希さんをご紹介します。
画用紙いっぱいに描かれた看板たち。
暖かな色合いの駅舎。
筒井さんの作品の世界には、鮮やかな色の看板やお店が連なっています。
彼の作品を見る人は、まるで、自分自身が通りを歩いているような感覚になるかもしれません。
自分自身がその世界・場所にいるように感じるかもしれません。
作品をよく見ると、看板が切り取られていることが分かります。
筒井さんは、町の看板が別のものに掛けかえられたことに気付くやいなや、過去の看板を取り除き、新しいものに取りかえるのだといいます。
また、同じ風景が描かれている作品もよく見比べてみると、ある部分が描きなおされていることがわかります。
彼の絵は、現実の時間軸と繋がっていると言えるかもしれません。
かけがえのない一瞬、変化していく景色、それらを克明にとらえ続けていくこと。
筒井さんの作品を前にすると、捉えようのない不思議な「時間」について、思いを馳せずにはいられません。
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