Jun 05 |
福島県猪苗代町に「はじまりの美術館」がオープン |
2014年6月1日、福島県猪苗代町に「はじまりの美術館」が開館しました。
(写真は「はじまりの美術館」facebookより)
この美術館は、アール・ブリュットをはじめとする「人の表現が持つ力」や、コミュニティの「人のつながりから生まれる豊かさ」に視点を置いた美術館です。地域の方の活動起点となる、「誰もが集える場所」となることを目指しておられます。
6月1日のオープニングイベントでは、ゲストの方だけでなく、地域の方、そしてスタッフの方がたくさん参加されていました。
かしわ哲さんのサルサガムテープのライブやばんだい荘あおば和太鼓の会の太鼓演奏、地元の食の屋台など、にぎやかな「はじまり」でした。
イベントの後半は、トークイベントが開催され、「アール・ブリュット美術館が生み出す地域のつながり」と題して、山崎亮氏(studio-L代表)、竹村利道氏(アートゾーン藁工倉庫主宰)、佐久間啓(社会福祉法人安積愛育園理事長)、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAからは田端一恵(社会福祉法人グロー企画事業部次長)が参加し、それぞれの取り組みの紹介とそこから見える美術館の可能性についてなど話しが広がりました。
また、美術館の立ち上げから携わってこられた地域の方がそれぞれの視点から「みんなで作る美術館」と題し、美術館ができるまでのエピソードや思いを語っておられました。
築120年の蔵を改築した美術館には、澤田真一さん、伊藤峰尾さん、舛次崇さんなどの作品が展示され、展示室の一番奥にある大きな窓からは磐梯山の雄大な景色が広がっており、日常から生まれたアール・ブリュットが、地域の人や自然と緩やかに結ばれている印象を持ちました。
お近くにお越しの際は、ぜひ「はじまりの美術館」に足をお運びください。