Jun 19 |
「Timeless」展の見どころ① |
開催中の企画展「Timeless」には、逆さまのアヒルとピンク色の石が宙吊りで展示されています。
これを設置したのは、本展出展者の椎原保さんです。
アヒルが黒光っているのは、鉛筆の芯の粉末(グラファイト)を塗りこんでいるからで、石にはクレヨンが厚く塗りこまれています。
椎原さんは、今展で会場を構成するうえで、同会場に展示している三橋精樹さんの作品に強く惹きつけられたといいます。
三橋さんは、鉛筆や、クレヨンを使って記憶の情景を描くアール・ブリュットの作家です。
椎原さんは、三橋さんと同じ材料である鉛筆とクレヨンを使って、アヒルと石を塗り込みました。
つまり、このアヒルと石には、三橋さんのことをもっと知りたい、繋がり合いたいという椎原さんの強い思いが反映されているのです。
以上のことを記憶に留めつつ本展を鑑賞すると、また違った発見があるかもしれません。