Jul 16 |
関連イベント「おとなの小学校」レポート(後編) |
2014年7月5日(土)に開催した、「Timeless」展の関連イベント「おとなの小学校」レポートの後編です。
昼食をとった後、武藤校長先生の案内で、地元の方しか知らない裏道を通って、NO-MAの近くにある近江兄弟社学園の駐車場へ移動しました。
その駐車場からNO-MAまで、近江八幡の古い町屋をミニ散策。
ヴォーリズ建築や、理容院、氷屋さんなど、歴史を感じる散策となりました。
散策の最後は、NO-MAのブログでもおなじみの、本間牛乳さんで牛乳をいただき少し休憩。
そしていよいよNO-MAへ
5,6時間目は「図工」です。
はじめ、5分間ほど、美術館内を自由に歩き回っていただきました。
そして、1階と2階、好きな空間に分かれ、最後の授業がはじまりました。
今回の展覧会は、「体感する」展覧会です。
1階では、三橋精樹さんの作品を1枚1枚手に取って鑑賞しました。
三橋作品は片面に絵が、もう片方の面には文字が書かれています。
絵をみて「どんな風景が描かれているのか」想像し、次は文字を声に出して読み、
もう一度絵を見返すと、想像した以上の情景が浮かびあがります。
2階では、畳に「寝ころんで」、天井に展示されている西澤彰さんの作品を鑑賞していただきました。
はじめ1分間、目をつぶって心を安らかにします。
それから作品を見上げて、感じたことを自由に言葉にしていただきました。
眠りの世界に誘われる方もちらほらとおられましたが、心地よく作品と向き合っていただくことができました。
そしていよいよお別れの時間がやってきました。
今日一日を振り返って、一人ずつお話しいただき、卒業証書をお渡ししました。
そのいくつかをここにご紹介します。
・私は近江兄弟社学園の卒業生で、25年前、小学校1年生の時に担任が鳥井先生でした。校舎が浅小井に移り今の空間になじみはないはずなのですが、場所が変わっても教室の雰囲気は先生が担任だったあの頃そのもので、自分の中で変わっていく感覚と、変わらない感覚に出会えました。(30代、男性)
・こんな楽しい学校だったら毎日行きたいと思います。「からすたろう」(絵本)を順番に読み合いをするというのが心に残りました。人にも読んでもらうというのが久しくなかったので新鮮で、自分で黙読するだけでは、味わえない感動がありました。(40代、女性)
・今日は小学校に入れるということで、来る道中も遠足気分でした。算数や国語で他者と声を出して関われることが心地よかった。作品一つを見てもいろんな考え方、感じ方があるんだなぁと、あたりまえのことに気づかされました。(30代、女性)
・過去に行ったり、未来にメッセージを送ったり。私たちは忙しい日々に大切なことを見失ってしまうことがありますが、このように、繋がり合い、結び合うことがとても大事なことなのだと思いました。(60代、女性)
・素敵な小学校に入れて、面白い美術館も見れて、みなさんと関われて、今日のことをずっと覚えていたいと思います。(20代、男性)
・年代も、出身も、職業も全部ばらばらの人たちが、今回のように集まって同じ時間を過ごすっていうのが、本当にすごいことだな。初対面なのに、のびのびとできて、しかもいろんなことに気づかされてじんわりする一日になりました。ありがとうございました。(20代、女性)
・一つひとつの授業がこんなにクリエイティブになるんだなと感動しました。今の自分と昔の自分、写真の中では今の自分と同年齢の父親、、たくさんある時間の点が地続きになっていること気づき不思議な感覚になりました。こういったイベントでは、たんにノスタルジーな気分になって終わるということが多いのですが、このイベントは、今や明日やずっとその先へのヒントがありました。(20代、男性)
・どの授業も想像以上に楽しかったです。参加前まで少しごちゃついていた心の中が整理された感じです。本当に楽しかったので、今リアルタイムで小学生の息子に自慢したいと思います。(40代、女性)
今回の「大人の小学校」のもう一つの楽しみは、タイムカプセルでした。
NO-MAの好きな場所をポラロイド写真で撮影し、10年後の自分に宛てた手紙などと一緒に
タイムカプセルに詰め込みました。
10年後にもう一度再会することを約束して・・・
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
また必ず、NO-MAで会いましょう!