【お知らせ】
2024年06月14日
企画展「Borderline」関連イベント「山田さんと遊ぼう 沖島ごっこ」 PHOTO REPORT
沖島でたくさんの神様をみつけて、「神様図鑑」を完成させました!
万葉集に柿本人麻呂の詠んだ歌が残る沖島は、琵琶湖に浮かぶ神の島として古くから崇められてきました。現在、日本で唯一、淡水湖に浮かぶ有人島として、230人ほどが暮らしています。
どこか神聖な空気が漂う沖島で「神様を探そう!」というワークショップを考えてくれたのは、現在、NO-MAで開催している企画展「Borderline」に出展中の陶芸作家・山田浩之さんです。大人も子どもも、沖島の人も島外の人も、みんなで楽しめる企画とあって、沖島小学校に通う6人の子どもたちを含めて、17人が参加してくれました。
沖島へのアクセスは、近江八幡駅から車で30分ほどのところにある堀切港から、船に乗って約10分。車が1台も走っておらず、おだやかな空気が流れる別世界が広がります。天気もよく、船を降りた参加者のテンションも高まるばかり。沖島コミュニティセンターで山田さんからワークショップのやり方を聞いて、さっそく「神様さがし」に出発しました。
山田さんから参加者に課せられたミッションは、もう1つありました。その名も「神様のコピーを作ろう」!!!! 参加者一人一人に山田さんが用意した四角い粘土が渡され「これ!」と思った神様を見つけたら、粘土をぎゅっと押し付けて、型を取ってきてほしいということ。コミセンに戻ると、山田さんが石膏を流し込んでくれます。待つこと30分。興味津々のまなざしで子どもたちが見守るなか、山田さんが粘土をはずすと、沖島でみつけた神様のコピーが姿を現しました。これには、大人も大喜び。思い出とともに、大切なおみやげとしてお持ち帰りいただきました。
さあ、いよいよ「神様図鑑」の制作です。なんと、100体近くの神様が発見されて、用意した3冊のスケッチブックを埋めていきました。最後に山田さんが1ページ、1ページめくりながら、「これは、どんな神様だろうね?」と想像力をかきたてます。おもしろい形や、自然と一体となっている神様、ちょっとした石ころやあぶくにもセンスの良い名前が付けられていて、お互いに感心したりびっくりしたりの時間でした。
沖島小学校には現在16人の小学生が通っていますが、参加できなかった子にも図鑑を見せてあげようということになり、「神様図鑑」は沖島学校に寄贈されることになりました。沖島を訪れたらあなたもぜひ神様を探してみてください。なんとなく眺めていた景色のなかに、新しい発見があるかもしれませんよ!
[参加者の声]
沖島は小学校のころに一回だけ訪れて以来のことだったので、今回の企画で沖島に行くことができてとても良かったです!わたし含め、参加者のメンバーみんな、それぞれの感性を思いっきり発揮して「神様」を次々生み出せて、沖島や琵琶湖に浮かぶ島をさらに好きになるきっかけを与えてくれました! 健康的!! ありがとうございます!!(滋賀県内より)
ずっとワクワク楽しみにしていたのですが、今日は本当にワクワク楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。際限なく神さまを探し続けてしまうところでした。他のみなさんの神さまを見せていただくのも、目の付けどころや、ネーミングセンスなど、たいへん興味深かったです。山田さん、すごく楽しい企画を考えてくださって、本当にありがとうございました。その発想に感服いたしました。(京都市)
子どもから大人まですごく楽しめるイベントでした! 石膏型ができた時の意外性がものすごく面白かったです。細部まで綺麗にできていたことと、凹凸が逆になる面白さがハマります。でき上がった『神様図鑑』がすごく素敵でした。それぞれの視点で切り取られた沖島の神様たちがとても味わい深く感じられました!(沖島より参加)
親子で参加させていただきました。神様探しをしてみて、普段何気なく見ている沖島の景色に新しい視点が入り、とても面白かったです! アンテナを張って意識して観察する楽しさを子どもたちと一緒に体感することができました。神様の型取りから石膏で固めて完成するまでの工程も、どんな風になるのか興味深く、ワクワクが止まらなかったです。個性溢れる作品ができて大満足です。帰って綺麗に洗って乾かして、これから色付けをしてアロマを垂らして部屋に飾る予定です。余韻を楽しめる創作がうれしいです。(近江八幡市)