ボーダレス・アートミュージアム NO-MA(ノマ)

【お知らせ】

2026年04月01日

社会福祉法人グロー ハラスメント防止対策外部評価委員会 検証結果を受けて

ボーダレス・アートミュージアムNO-MA設置者

社会福祉法人グロー 理事長 久保厚子

 

平素より、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(以下「NO-MA」という)をはじめ、当法人が取り組む障害者の芸術文化活動の推進にご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 

法人内で発生した重大なハラスメント事案について、昨年12月に社会福祉法人グローハラスメント防止対策外部評価委員会(以下「外部評価委員会」という)から検証結果と再発防止に向けた提言が示されました。

今回の検証結果を踏まえ、当部署が新年度をスタートするにあたり、当法人としての考えと今後の取り組みについてお知らせいたします。

 

法人内で発生した重大なハラスメント事案については、民事訴訟において令和6年10月に当法人の安全配慮義務違反が認定されました。本件事案は決して許されるものではなく、被害に遭われた元職員の人生に深刻な影響を与えたことを重く受け止め、心よりお詫び申し上げます。

今回の外部評価委員会の検証では、本件事案が発生した原因及び背景について、元理事長の規範意識の欠如に加え、役職員が元理事長の性的言動を容認し、組織として問題を認識・対応できなかった点などが厳しく指摘されました。また、相談窓口が十分に機能せず、業務過多によって危機意識が低下していたことも背景として挙げられています。

法人は本検証結果を真摯に受け止め、ハラスメントのない職場づくりを最重要課題として取り組んでまいります。そのために、理事長直轄の「法人運営健全化委員会」を設置し、役員・管理職の行為規範の策定や職員エンゲージメント調査の実施など、再発防止策を順次進めております。取り組みの内容は適宜公表し、実効性を点検しながら継続的な改善につなげてまいります。

 

法人企画局地域共生部においては、障害のある方が輝く社会の実現をめざし、四半世紀にわたりNO-MAの運営を中心に芸術文化活動の推進に取り組んでまいりましたが、その挑戦の影には、職員一人ひとりの心に何らかの痛みがあったのではないかと重く受け止めております。そして、本件事案により多くの職員が傷つき、事案発覚以降の法人対応においても職員に負担と不安が募る結果となったことに法人の責任があると認識しております。

また、本件事案を理由にNO-MAが主催する展覧会への出展をお断りされた作家の方々がいらっしゃいました。障害のある作者の表現を社会につなぐという重要な役割を担い、福祉と芸術が交差する場を標榜してきた美術館として、その信頼を大きく損なったことは慙愧に堪えない思いです。

 

これらの状況を踏まえ、法人全体で進める再発防止策を着実に実行するとともに、NO-MAの運営においても「NO-MAあり方検討委員会(仮称)」を設置し、ミッション、運営方針、収蔵方針など、美術館の基本となる考え方を再整理いたします。NO-MAが社会にどのような価値を提供し、表現者とどのように向き合うべきかを明確にするための取り組みであり、法人全体の改革と並行して進めてまいります。

 

当法人は、本件事案を決して風化させることなく、このことで得た教訓を確かな改善につなげてまいります。障害のある方をはじめ、誰もが文化的な生活を営むことができる社会をめざすためには、推進し支える職員一人ひとりが安心して働き、自分らしく力を発揮できる環境が欠かせません。今回の事案を組織の転換点と捉え、再発を防ぐための仕組みと、日々の行動や働き方のあり方を着実に築き、関係者の皆さまからの信頼を取り戻すべく、一歩ずつ前に進んでまいります。

 

今後とも、障害のある方々の表現活動を支え、より良い社会の実現に向けた当法人の取り組みに、引き続きご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。