

NO-MAコレクションPart 5 「NO-MAヒストリー」
第Ⅰ期 2026年5月2日(土)~7月12日(日)/ 第Ⅱ期 7月18日(土)~9月27日(日)/第Ⅲ期10月3日(土)~12月6日(日)
ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは2004年の開館以来、さまざまな展覧会を開催してきました。その中で展示した作品などをNO-MAでお預かりし、保管・収蔵することになった作品が数多くあり、現在35作家、2万点を超える作品を収蔵しています。
本コレクション展では、これらの作品をNO-MAが収蔵した順に紹介します。NO-MAが初めて収蔵した作品から、近年お預かりすることになった作品まで、現在収蔵する作品のなかから、3会期に分けて、作家ごとに作品を展示します。
絵画、陶芸作品、立体作品など、多様な表現を展示するこの機会に、ぜひお越しください。
《出展予定作家》
Ⅰ期:岩崎 司 Iwasaki Tsukasa、澤田真一 Sawada Shinichi、高橋重美Takahashi Shigemi、水谷伸郎 Mizutani Nobuo、三橋精樹 Mitsuhashi Seiki、宮間英次郎 Miyama Eijiro、吉川秀昭 Yoshikawa Hideaki、吉澤 健 Yoshizawa Takeshi
Ⅱ期:イマム・スチャヒョ Imam Sucahyo、木本博俊 Kimoto Hirotoshi、古久保憲満 Kokubo Norimitsu、ドゥイ・プトロ Dwi Putro、ノヴィアディ・アンカサプラ Noviadi Angkasapura、山﨑健一 Yamazaki Kenichi、レイナルディ・ハリム Raynaldy Halim
Ⅲ期:今村花子 Imamura Hanako、草彅陵太 Kusanagi Ryota、佐々木卓也 Sasaki Takuya、武友義樹 Taketomo Yoshiki、橋脇健一 Hashiwaki Kenichi、平田 猛 Hirata Takeshi、米田 文 Yoneda Bun
展覧会情報
会場:ボーダレス・アートミュージアムNO- MA 滋賀県近江八幡市永原町上16(旧野間邸)
開館時間:11:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
展示替え期間:7月13日(月)~7月17日(金)、9月28日(月)~10月2日(金)
観覧料:一般200円(150円) 高大生150円(100円)
※中学生以下無料、障害のある方と付添者1名無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA、社会福祉法人グロー(GLOW)~生きることが光になる~
後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、近江八幡市、近江八幡市教育委員会
協力:近江八幡観光物産協会、しみんふくし滋賀、マエダクリーニング仲屋店
出展者(チラシに掲載している作家の方のみ紹介しています)
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岩崎 司Iwasaki Tsukasa(第Ⅰ期)
岩崎さんは、55歳の時に病気で入院しました。63歳になってからベッドの上で絵をかきはじめ、78歳で亡くなるまでかきつづけました。たくさんかいたので、ベッドのまわりは絵でいっぱいになりました。ただ、病院で手に入る紙は 薄いので、しばらくすると絵が丸まってしまいます。そのため、広告のチラシを巻いて作った筒状のものを、絵の裏やまわりにはりつけました。若い時から短歌をつくることが好きだったので、絵に言葉を組み合わせたり、これまでに読んだ宗教や文学の本から思いついたイメージをかくこともありました。

無題 制作年不詳 -
吉川秀昭Yoshikawa Hideaki(第Ⅰ期)
陶土にいくつもの点が打たれ、ブツブツした立体造形が生み出されます。吉川さんは、自らカットした陶土に「目、目、鼻、口」と唱えながら細い棒で点を打つという制作を行います。無数の点の正体は、数えきれないほどの顔です。

「目、目、鼻、口」 1995-2005年
「もの、なにもの」(2024年)展示風景 -
吉澤 健Yoshizawa Takeshi(第Ⅰ期)
吉澤さんは、休日になると街に出かけ、街中で見かけた企業名や看板をノートに記録して歩いています。ノートは他にも、外出した行程や使用したお金などを記すメモなど、端から端までアラビア文字のような文字群で埋め尽くされています。以前は、ノートの表紙と裏表紙を雑誌や新聞・広告などの切り抜きで幾重にもコラージュし、セロハンテープで封印していましたが、現在の作品はコラージュされることもなく、封印もされていません。学校を卒業後、企業に22年勤務し、その後に入った作業所で16年勤務しており、仕事も制作も継続しています。

無題 制作年不詳 -
木本 博俊Kimoto Hirotoshi(第Ⅱ期)
木本さんは、高校を卒業してから病気になり、病院で、ずっと絵をかいてきました。30年以上、病院でくらす中で、1000枚を超える絵をかきました。まっすぐな線や、まがった線、丸や三角形をつなげたり、ふやしながらかかれた絵は、ふしぎな生き物のようにもみえます。絵は、便せんに、ペンや色鉛筆、ボールペンなどを使ってかかれています。絵にはひとつひとつに番号がつけられ、いくつかの束にまとめて、ふくろに入れて大切に保管されていました。

タイトル不詳 2011年 -
ドゥイ・プトロDwi Putro(第Ⅱ期)
ドゥイさんは、インドネシアで、妹の家に一緒に住み、絵をかいています。庭に大きな壁をたて、絵をかくための布をはり、絵具を使ってかきます。紙にクレヨン、ペン、鉛筆などでかくこともあります。はじめは 家の壁に「ワヤン」という、インドネシアの影絵の人形劇にでてくる人形をかきました。それはドゥイさんが小さいころに、家の近くでひらかれたワヤンをみることができなかったことがきっかけだったそうです。それから、ワヤンの絵のほかにも、動物や植物などの絵をかきつづけ、今では数えきれないほどの量になっています。

タイトル不詳 2015年 -
レイナルディ・ハリムRaynaldy Halim(第Ⅱ期)
アートセラピーとして制作をはじめ、2017年から集中的に抽象画を描き始めました。国内外のさまざまな活動や展覧会に参加し、2018年には、インドネシア記録博物館(MUSEUM REKOR-DUNIA INDONESIA)から、年間で1,000点以上の作品を描いた特別な能力を持つ子どもとして、MURI記録を授与されています。

「AWAN BERSIH」 2018年 -
草彅陵太Kusanagi Ryota(第Ⅲ期)
草彅さんの作品は遠くから見ると濃淡や色に違いによってインパクトを与えます。近づいてみると、絵は勢いよく飛び散ったかのような、細かい色の粒で成り立っていることがわかります。この絵は、親指と人差し指の付け根に水彩ペンをはさみ、上下にスイングをしながら一定のテンポで描かれています。この繰り返しやリズム感が本人にとっては心地よいのかもしれません。作品には具体的なモチーフが描かれているわけではありませんが、色合いやタッチをじっくり眺めていると、本人の無意識のなかの心象風景のようにも見えてきます。

無題 2016年頃 -
佐々木卓也Sasaki Takuya(第Ⅲ期)
佐々木さんは、幼少期より、絵を描いたり粘土細工をすることを好み、動物や人物をモチーフとして制作しています。粘土で作られた女性のシリーズは、折り曲げた左手でまっすぐ伸ばした右ひじの内側を触れる、または右ひじの内側に唇を当てるという独特な姿勢をしています。母によると、「小さい頃、自分もよくそうしていたから彼にとってその部分(右ひじの内側)は心の安らぐ大切な場所」であるそうで、作品にも反映されています。
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「まりちゃん(TVに出ていた人)」 2007年
「もの、なにもの」(2024年)展示風景 -
米田文Yoneda Bun(第Ⅲ期)
動物や植物などを題材に、思わず手に取って見入ってしまうようなユニークな作風の≪うずまきさん≫は、1998年頃から約3 年という短い期間だけ作り続けた作品群です。作品を構成する小さな「うず」は、まるで無限に増えてくようで、かつ引っ付きあい、一つの大きな形を成しています。

「うずまきさん」 2001年