2018年2月9日(金)~11日(日)
中国では、アートを出自とする人々が、アール・ブリュットを見出してきました。社会が急速に変化し、都市と農村の格差が一層拡大する中にあって、様々な背景をもつ作者の制作と発表の場を支えてきたのです。特に2014年以降は、国内の活動ばかりでなく、欧米や日本との国際交流が増えたこと、各種メディアを通じてそれらが報じられるようになったことによって、アートの領域だけでなく、福祉・医療の分野からの注目も高まっています。国土と人口からすれば、未だ限られた範囲でのムーブメントですが、その波及速度は目を見張るものがあります。
「共融地点」は、日本・中国各地のアール・ブリュットを一堂に紹介する初の試みです。本展では、文化や環境を異にした作者による、表現の類似性と特有性に着目していきます。そして、日本と中国、主体と客体などが融け合うように展示します。背景は様々でありながらも通底して見える物語を感じてください。
文:石岡亜希子(本展キュレーター)
会場 | びわ湖大津プリンスホテル コンベンションホール淡海(滋賀県大津市におの浜4-7-7) |
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開館時間 | 9日(金)・10日(土)9:00〜21:00、11日(日)9:00〜14:00 |
休館日 | なし |
観覧料 | 500円 ※アメニティフォーラム22参加者無料、中学生以下、障害のある方と付添者1名無料 |
日中のアール・ブリュットが一堂に会す共融地点。本展の作者の表現を、もっと(MOTTO! )深く知るため、会場では作者の創作を追体験できるワークショップを実施する他、関連書籍を自由に読むことのできるライブラリーコーナーを設置します。
今年も日本国内外で障害者の芸術文化に関する取り組みが数多く展開されました。「2017ジャパン×ナント プロジェクト」もその一つ。創造文化都市であるフランス・ナント市では、日本の障害者の芸術文化はどう受け止められたのでしょうか。その他、他国の実践を聞くことで、その固有性や共通性を探る国際フォーラムを開催します。
日時:2月10日(土)9:30~17:15
同時通訳機器貸出料金:500円
■<アメニティーフォーラム22>
障害のある人のより豊かな地域生活を推進していくことを目的とした大規模な福祉フォーラム。
会期:2月9日(金)・10日(土)・11日(日)
主催:アメニティーフォーラム実行委員会、NPO法人全国地域生活支援ネットワーク
参加費:20,000円(資料代4,000円含む)
■「厚生労働省障害者芸術文化活動普及支援事業実践報告会」
「障害者芸術文化活動支援センター」における現状と課題、展望について議論します。
日時:2月9日(金)13:15~15:15
主催:社会福祉法人グロー(GLOW)
助成:厚生労働省 障害者芸術文化活動普及支援事業
参加費:無料
■〈平成29年度 障害者表現活動の地域づくりモデル事業〉
「心と身体の学級」「うみを越えたトリックスター」
障害のある人による舞台芸術活動の魅力を体感できるプログラムを一挙に紹介します。
日時:2月9日(金)15:30~19:00
主催:社会福祉法人グロー(GLOW)
助成:平成29年度文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業(先進的文化芸術創造活用拠点形成事業)
参加費:無料
■「アール・ブリュットネットワークフォーラム2018」
アール・ブリュットをテーマに、関係者が集い、ともに語り合うフォーラムを開催。
日時:2月11日(日)9:00~13:15
主催:アール・ブリュットネットワーク(事務局:滋賀県、社会福祉法人グロー[GLOW])
参加費:無料