May 09 |
「HELLO 開眼」出展者 木村賢史さん |
昔、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のエンディング曲の最後の方で、「カッ!!」という効果音が鳴り、妖怪が一斉に出てくるというのがありました。わたしはいつも、さあこれから「カッ!!」が来るぞと心構えて見ていました。来るぞ、来るぞと。しかしいつも決まって「カッ!!」に驚かされるのです。頭では分かっているのですが。
なぜこのような話をしたかというと、本展出展者の木村賢史さんの面を観ると、いつもその「カッ!!」を思い出すのです。「カッ!!」というか、雷が落ちるみたいな「喝ッ!!」が頭の中に鳴り響きます。
木村さんの作品は、第二会場であるカネ吉別邸の細い廊下を抜けた一番奥の蔵に展示しています。分かってはいるのですが、今日も驚かされてしまいました。
そしてそれが、木村さんの作品が持つスケールなのだと思います。
木村さんは、仮面を愛しすぎて、そして、面が訴える和の心に感銘を受けて、生涯1,000面を目標に、日々、制作し続けています。その思いはとどまることを知らず、ついには、自分がつくった面を展示する仮面館をオープンするに至りました。
木村さんの面が放つ迫力を、ぜひ、生でご体感ください。