May 25 |
「HELLO開眼」展 出展者 吉田格也さん |
儀礼や所作というのは、特別な場所で行われるものから、日常に浸透しているものまでさまざまですが、個人レベルで新たにつくり出すということも、当然ありえますね。
吉田格也さんが毎日毎日、ご自宅で行っている表現を見ていると本当にそう思います。
展覧会では、吉田さんが生み出し日々行っているいくつかの儀礼的な表現のうち、3つをピックアップして紹介しています。
ひとつは、水の入ったペットボトルを並べ見守る行い。
そしてみっつめは、天国につながっているという階段の絵をロール状につなげる行い。
それらの表現は、神聖な聖域をつくるかのようで、それぞれ境界が際立っています。ペットボトルは「自宅敷地内と敷地外」の境界に設置していきますし、扇子は「部屋から別の部屋」へ並べていく、階段の絵は「現実世界から別の世界へ」。
見ていると、儀礼や信仰の一番最初、原初の姿なのでは、とさえ思えてきます。
そんな吉田さん。つい先日NO-MAとカネ吉にご来場くださいました。そしてご自身の展示を堪能した後、写真のような絵まで描いてくれました!
扇子の絵です。会場の印象が表されています。格子状になっているのは展示空間の「和」のイメージ、左上の黒い塊は「男の子」だそうです。
この絵は、期間中、NO-MAのライブラリーコーナーで展示したいと思います。