ラジオ番組「Glow生きることが光になる」は、おかげさまで本日の放送で、100回目を迎えます。
毎回、様々な分野の方をゲストにお迎えし、また制作の現場や展覧会場からの現地リポートを通して、障害のある人たちをはじめ、自身の内から湧き上がる衝動のままに表現した芸術「アール・ブリュット」について語り、人の営みの深さや広がりについて考えてまいりました。
リスナーの皆様の支えとアール・ブリュットに関心を持ってくださる皆様の応援は、大きな力となっています。これからも応援をよろしくお願いいたします。
今日は、毎日新聞論説委員の野沢和弘さんと社会福祉法人グローの北岡賢剛理事長に、アール・ブリュットに …
今週は、アール・ブリュットが生まれる現場からのリポートです。
西村一幸さん
西村一幸さんは、2015年2~3月に開催された、「シガカラー Shiga Color」展(近江八幡・旧伴家住宅)の出展者のお一人です。上の写真は、その時出展された作品の前での一枚。写真にも写っている、植物のようなイソギンチャクのような形が綺麗なグラデーションで色付けされたこの作品は、たくさんの人の目を引き付けました。このモチーフとなっているのは、ピラカンサ。
ピラカンサは生け垣などにも用いられる低木です。名前を聞いて、ぴんと来る方は少ないかもしれませんが、見たことがある人は多いと思います。
普 …
先週に引き続き、現代美術ユニット「パラモデル」のメンバーであり、京都市立芸術大学の非常勤講師も務める中野裕介さんにお話を伺います。
中野裕介さん
前回の放送で、今年度、滋賀県施設合同企画展(通称:ing展)にも関わることをお話しくださいましたが、ing展の実行委員会に参加し、出展候補作品をご覧になった感想から、今週の話はスタートしました。
「いつも通り面白いなあ。これだけのものが出てくるんだなあ」とのこと。「いつも通り」というのは、アール・ブリュットや障害のある人が制作する作品に対する「いつも」です。また同委員会において、制作背景を聞く中で、支援員側のちょっとした関わり等で作 …
2回にわたって、現代美術ユニット「パラモデル」のメンバーであり、京都市立芸術大学の非常勤講師も務める中野裕介さんをゲストにお招きします。中野さんは相方の林泰彦さんとともに「パラモデル」として、様々な手法を用いた美術作品を国内外の展覧会で発表してきました。中野さんが制作を続けるうえでずっと心の中に生き続けている、ある存在について、アール・ブリュットの可能性と絡めながらお話しいただきます。
中野裕介さん(左) アサダパーソナリティ(右)
パラモデルの林さんと中野さんは年齢こそ違えど、大学の同級生。同じ町に住んでいたこともあり、一緒に帰宅したり、学祭でバンドをしたりと遊んだり活動し …
今週は、五週目企画としてアサダパーソナリティと田端現地リポーターが、4月からの番組内容をダイジェストで振り返りました。
各回のゲストには、専門とされていること、普段の活動等をお話しいただいています。そこをベースとしながら、アサダパーソナリティがアール・ブリュットとの接点や共通点を引き出して、この番組のコンセプトである「アール・ブリュットをきっかけに人の営みを考える」ことを毎回試みています。
このこともあって、それぞれのゲストは相互に打ち合わせをするということはないのですが、同じようなことを考えていたり、同じような先を見ていたりすることが多いことを感じます。
4月当初に出演したNO …
今週は、現在NO-MAで開催中の「鳥の目から世界を見る」に出展者のお一人である、山田美智子さんの制作現場の様子をリポートします。
山田美智子さん(前)
(後ろ左から)お父様の精二さん、お母様のよりへさん、支援者の牧原里佳さん
最初に目に飛び込んでくるのは、大きく描かれた数体の人物。極めてシンプルにアウトラインだけで描かれているので、白が目立ちます。大きな人物の周りは目一杯何かで埋め尽くされています。良く見ると、それは小さい人、人、人。たくさんの人がひしめき合っています。どの人物も違う動きと顔をしていますが、表情は共通してユーモラス。小さい人が何人いるかは、余程根気強い人でな …
滋賀県長浜市を拠点に活動する「湖北アール・ブリュット展推進会議」の理事長 廣部猛司さんをゲストにお迎えします。
長浜市と言えば、長浜曳山まつりや黒壁スクエアの存在、豊臣秀吉や浅井三姉妹などにまつわる大河ドラマの舞台としても知られており、近年多くの観光客でにぎわっています。
そして歴史観光と地域づくりが一体となったこの地域で、いまアール・ブリュットが話題になっています。今日は、長浜のご出身でもある廣部さんに、アール・ブリュットの魅力と、長浜の地域づくりの関係について伺います。
「湖北アール・ブリュット展」は、2011年に第一回目を開催し、2012年からは毎年秋に湖北・長浜のアー …
ラジオ番組「Glow生きることが光になる」 本日の放送は前回に続き、沼田里衣さんをゲストにお迎えします。
沼田さんが代表をつとめる「音遊びの会」は、知的障害のある人とその家族、音楽家などのアーティスト、そして音楽療法家たちからなるアーティスト集団です。ラジオGlowのパーソナリティーを務めるアサダワタルさんも、この音遊びの会にゲストとして参加されています。
音遊びの会には、障害のある人のご家族も一緒に演奏をするそうです。
でも、初めからうまくいっていたかというとそうではなく、童謡を歌うわけではなく即興演奏をするのですから、戸惑いやこれで大丈夫なの?という気持ちが湧いたり、我が子 …
ラジオ番組「Glow生きることが光になる」7月の第一回目は、沼田里衣さんをゲストにお迎えします。
沼田さんが代表をつとめる「音遊びの会」は、知的障害のある人とその家族、音楽家などのアーティスト、そして音楽療法家たちからなるアーティスト集団です。ここでは、即興音楽を通して新しい表現を生み出すことを目的に、神戸を中心に月二回のワークショップを行っておられます。また、北海道、水戸、東京などで遠征公演も行っておられ、2013年のイギリスツアーは大成功をおさめられました。
以前、このラジオ番組にご出演いただいた大友良英さんにも音遊びの会との関わりをお話しいただきました。
今回は、「即興演奏 …
展覧会「鳥の目から世界を見る」展の関連イベント、山口晃さんの講演会の収録、後編をお送りします。
5月30日(土)に行われた講演会には、100名を超える方がいらっしゃいました。
関東や中国地方からお越しくださった方もおり、山口さんの魅力をお客様からお聞きしたり、とても印象的な一日になりました。
山口さんの話に耳を傾けるたくさんのお客様
さて、今日の放送では、まずは子どもの絵についてのお話しをしてくださっています。子どもは迷わないのですと語る山口さん。「色を塗る」という行為からも、大人と子どもの違いが表れるそうです。一色一色、色が混ざらないようにと筆を洗う私たち大人に対 …