先週に引き続き、NPO法人福井芸術・文化フォーラムの荒川裕子さんと濱見彰映さんがゲストです。今週は、お二人が福井で実践しているアートプロジェクトや、アートと福祉を考えるために仕掛けているプロジェクトについてお話しをお聞きしました。
荒川裕子さん(左) 濱見彰映さん (右)
福井における、福祉とアートが絡むようなプロジェクトの実情について、施設単位でカレンダーやポチ袋を作ってクラフトマーケットで売るとか、県が音頭を取り、製品作りにデザイナーが関わるというような事業といった、どちらかというと「施設発」のものが聞こえてくる内容とのこと。
そんな中、個人で(自宅で)絵を描いてい …
今回から2週にわたって、NPO法人福井芸術・文化フォーラムの荒川裕子さんと濱見彰映さんをゲストにお迎えします。福井芸術・文化フォーラムは、福井市文化会館を活動拠点に、様々なイベントや市民参加型のアートプロジェクトを企画・運営しているNPO法人です。その事務局スタッフとして働くお二人は、障がいのある人の表現活動の可能性を紹介し、語り合う場を企画するなど、アートと福祉の関係性についても様々な活動を展開中です。
荒川裕子さん(左) 濱見彰映さん (中) アサダパーソナリティー(右)
福井芸術・文化フォーラムは、市民が自分たちの手でホールを作ろうという動きの中、行政も一緒になり、2 …
今週は、1月15日(金)から開催される「第12回滋賀県施設合同企画展」後期展示の出展者の制作現場からのリポートです。
訪れたのは、滋賀県甲賀市にある信楽学園。信楽学園では15才から18才までの主に知的障害のある児童が、3年間の職業訓練と寮生活を通して生活力と社会性を育んでいます。今回はその施設の訓練の中から派生的に生まれた作品を出展した谷本達哉さんを取材しました。
谷本達哉さん
谷本さんが出展したのは、紙製のフラットファイル。元々「作業日誌」を綴るためのファイルだったのですが、ファイルそのものがたくさんの文字や数字埋め尽くされています。内容を見ると、メモのようでもあり、作 …
今週は、現在NO-MAで開催中の「第12回滋賀県施設合同企画展」前期展示の出展者のお一人の制作現場からのリポートです。通称、ing展と呼ばれるこの展覧会。今年度は初めて特別支援学校2校からの参加がありましたが、そのうちの1校、滋賀県立三雲養護学校に羽賀詢さんを訪ねて行ってきました。
ラジオglowでも特別支援学校に訪れるのは初めてです。
取材に訪れたのは、冬休み直前の終業式。羽賀さん(普段は「詢君」と呼ばれているということで、放送では詢君と呼んでいます)は教室で待っていますとのことで、担任の村尾先生の案内で広い校舎を歩いていると、終業式が行われる体育館脇に差し掛かったところ、羽賀さんは …
今日は、先週に引き続き、日常生活支援ネットワーク・コーディネーターの椎名保友さんをゲストにお迎えします。
後編は、椎名さんの学生時代の話からはじまります。椎名さんは大変興味深い経歴をお持ちです。大学では「芸術計画学科」というところに所属されておられたそうです。なんだか面白い名称ですね。何をするところかというと、色々な分野を繋ぐ人を育成する学科だそうです。「繋ぐこと」。もうここから椎名さんの「繋ぐ」人生がはじまっていたのですね。大学の卒業論文では、児童演劇を取材されたそうで、その縁で初めは演劇の仕事をされたそうですが、そこからどうやって福祉に出会っていかれたのでしょうか。ここはラジオをお楽 …
今日は、日常生活支援ネットワーク・コーディネーターの椎名保友さんをゲストにお迎えします。椎名さんは、大阪の障害福祉分野で様々な支援の現場に携わりながら、地域づくりや若者の働き方について考える場づくりなど、分野を越境しながら活動されています。
今回は、椎名さんに、いま障害福祉分野に足りていないものや、逆に可能性に溢れているところなどを語っていただくとともに、この分野から生まれるアート活動についてもお伺いしました。
アサダパーソナリティー(左)と椎名保友さん(右)
まずは、椎名さんの肩書に注目しました。「ネットワーク・コーディネーター」という肩書は珍しいと思いますが、いったい …
先週に引き続き、ダルク女性ハウス施設長の上岡陽江さんと映画監督の坂上香さんのお二人のお話しです。先週はダルク女性ハウスの活動や坂上さんとの出会いについてお話しいただきましたが、今週は坂上さんとともに取り組んでいる、表現ワークショップについて、お話しを伺いました。(今週も、アサダさんによる音楽ワークショップが行われた、東京の会場からのお届けです)
上岡陽江さん(左)
当日のワークショップの様子
表現のワークショッププログラムは坂上さんが以前からやっていらっしゃったことでした。それは薬物依存の親をもつ子どもや、DV家庭で育った子どもたちを対象にした表現プロジェ …
今週から2週にわたって、ダルク女性ハウス施設長の上岡陽江さんと昨年もご出演いただいた映画監督の坂上香さんのお二人をゲストにお招きします。今回は、KBS京都のスタジオではなく、お二人とアサダパーソナリティーが、とあるイベントでご一緒した東京の会場からお届けします。そんなお二人が語るテーマは「表現活動と居場所の関係」について。
上岡さんは、ダルク女性ハウス代表で精神保健福祉士。ご自身の薬物・アルコール依存症や摂食障害の体験から、女性の薬物依存症回復施設を立ち上げ、最新の当事者研究をもとに、依存症の女性の回復、依存症の親をもつ子どものプログラムづくりにも力をそそいでいらっしゃいます。話は、ダル …
今週も先週に引き続き、魲万里絵さんがゲストです。今週は、万里絵さんの作品制作を中心にお話を伺いました。
田端現地レポーター(左) 魲万里絵さん(右)
万里絵さんの絵は、どうやって生まれるのでしょう。浮かんだイメージを紙面に落としているのか、描き始めると自然とペンが進む感じなのか。おそらく、多くの人が聞きたいと思うことの一つではないかと思います。何度も聞かれているであろうこのことを、最初に伺いました。また、人や体のパーツ、ハサミなどのモチーフの隙間を埋めるさまざまな模様は、あまりにもいろいろなパターンがあるので、何か参考にしているものや着想を得ているものがあるのかということも疑 …
今週は、長野県で作品制作をおこなうアール・ブリュット作家の魲万里絵さんをゲストにお迎えします。魲さんは、乳房や鋏、性器などのモチーフと、それらの間を埋め尽くす反復的なパターンが特徴的な絵画作品を制作されています。ときにエロティック、ときに暴力的でもある彼女の作品は、一方でどこかユーモアも感じさせるもので、これまで国内外で数々のアール・ブリュットの展覧会に出品されています。そんな魲さんからの貴重なお話しを、今回は田端一恵現地レポーターがスタジオで聞き役となりお話しをうかがいます。
魲万里絵さん(左) 田端現地レポーター(右)
音だけ聞くと「すずき」さんなので珍しい苗字ではないので …