本展をご覧になられた方は既にお気づきだと思いますが、ときどき展では、赤、黄、オレンジ、青、黒などの壁が要所で使われています。インドネシアでのTOKIDOKI展では、はたよしこの言葉を展示した赤い壁と、インドネシアと日本が歩んだTOKIDOKI展までのプロセスを展示した黄色い壁がありました。本展ではさらに色の壁を増やし、全体を通してより一層カラフルに仕立てています。
(ときどき展 展示風景)
その理由は、それぞれのセクションごとに空間に変化を生み出すためということもありますが、カラフルということがインドネシアらしさを表現する一つであるということがあります。
インドネシアの市 …
ときどき展では、3名のインドネシアの作者の作品を展示しています。
二階のドゥイ・プトロの展示空間は、出展作家の北澤潤さんがディレクションを手がけています。彼を皆はパク・ウィと呼びます。「パク」というのはインドネシア語で目上の男性に対する敬称で、「ウィ」はドゥイの「ゥイ」の部分から取っています。
彼の鳥の作品群を展示している床の間には、同じ鳥のシリーズのコピーが入った木箱が置かれています。このコピーは手にとってご覧いただけます。実はこれは、彼の弟で制作のサポートをしているナワ・トゥンガルさんが彼の作品を展示する際の形式のオマージュなのです。(実際は、もっと膨大な量の作品が厚みをもってドサッと …