昨年度に続き、2回目の開催となる「アール・ブリュット☆アート☆日本2」。NO-MAの担当学芸員による今年の見所の紹介のほか、展示会場を提供する商店主や会場運営をするボランティアなどにも魅力を語っていただきました。
ヴェルフリ作品の前で解説する藁戸学芸員(右)
今回の見所をいくつか、NO-MAの藁戸学芸員に聞きました。
今年もNO-MAとその界隈にある町屋等6会場にアール・ブリュット作品が展示されています。「好きがとまない」「五感でみるアール・ブリュット」などテーマを設けた展示のほか、今年はアール・ブリュットを語る上で必ず登場すると言っても過言ではない作家、アドルフ・ヴェルフリ …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」
旧吉田邸では、「五感でみるアール・ブリュット」をテーマに展示しています。
視覚だけでなく、聴覚や触覚も使いながら、作者の目線で作品を体験できる工夫をしています。
たとえば、この写真では、新屋喜生さんの創作風景が映像で流れるとともに、彼が粘土を叩く音も会場に響き渡っています。
彼は、粘土を太鼓に見立てて叩いているのです。
他にも、実際に陶作品を手で触ることもできますし、
小さな部屋を設けて、ノートタイプの作品を自ら広げて見ることができます。
(そばにある白い手袋を必ずつけてもらいます。)
普段使っていない感覚 …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」
今日はカネ吉別邸をご紹介します。
この会場は、「好きがとまらない!!」をテーマに展示しています。
「好き」という感情は、様々なことに伝播していくのではないでしょうか。
記憶しておきたい、考え続けていたいなど、彼らの素直な想いが、作品へと昇華しています。
こちらでは、公募入選者の村田将吾さんの作品も展示しています。 …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」
ブログでは、会期中に展覧会のみどころを、各会場ごとにご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、かわらミュージアムです。
この会場では、2014年9月中旬~10月末に募集した「アール・ブリュット作品全国公募 創造のカタチ」の入選作家の作品を展示しています。
この事業では、約2200名の応募があり、78名が入選されました。かわらミュージアムではそのうち41名の作品を展示しています。
作品は、布や糸をコラージュしたもの、ノートにびっしりとなにかが描かれているものなど様々です。
絵画も、A4のコピー用紙から、段ボールや木材など …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」では、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAを拠点に、
近江八幡の町屋など全6会場にて、出展作家75名、約1300点もの作品を展示します。
日本のアール・ブリュットの「いま」をお楽しみください!
展覧会のみどころ☆尾賀商店
青森県八戸市にある青南病院では、1960年代から約20年にわたり、芸術療法や舞踏療法などを取り入れていました。
仏や動物などの像、ギリシャ神殿のような柱、六角堂・・・・・これらは入院患者らが複数名でグループをつくり、ともに制作しました。そのいくつかは、今も病院の敷地内に点在しています。
この会場では、日本の …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」では、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAを拠点に、
近江八幡の町屋など全6会場にて、出展作家75名、約1300点もの作品を展示します。
日本のアール・ブリュットの「いま」をお楽しみください!
☆展覧会のみどころ☆奥村邸「創作のリズム」
出展作家
井上 優
岡元 俊雄
舛次 崇
高橋 信之
谷口 ちよ子
吉居 卓也
(アイウエオ順)
この会場では、作品だけでなく作家の方々の創作背景も感じていただくことができます。
絵を描いている時の映像や、作家の自宅の様子を再現して作品を展示しています。
また、井上優さんの全長1 …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」では、70名の作者の方にご出展いただいています。
また、各会場を守るのは、総勢82名のボランティアの方々です。
快晴に恵まれた21日(土)のオープニングレセプションには、たくさんの作者の方、そして関係者の方にお越しいただきました。
関東や四国からも、遠路はるばるお越しくださいました。
皆さん、ご自身の作品の前で、思い思いの時間をお過ごしになられたようです。
ボランティアの皆さんは、学生からご年配の方まで幅広い年齢層に参加いただいています。
昨年度に引き続き2度目の参加になる方は、
「昨年度はあっと驚く作品に出会ったので、今回もそうした …
2月6~8日に滋賀県の大津プリンスホテルで開催された、地域福祉と文化の祭典「アメニティフォーラム19」。障害のある人の地域での暮らしについて様々な立場の人たちが語り合うフォーラムのほか、アール・ブリュット展や、バリアフリー映画祭等多彩なプログラムが特徴です。このフォーラムで7日にご講演をされた文化庁長官青柳正規さんに、会場でインタビューをいたしました。様々な文化政策を司り、アール・ブリュットにも強い関心を寄せてくださっている青柳長官に、展覧会の率直な感想や、2017年に開催予定のフランスナント市とのアール・ブリュットを始めとした文化芸術による国際交流事業について、そして「アール・ブリュット」だ …
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」では、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAを拠点に、
近江八幡の町屋など全6会場にて、出展作家75名、約1300点もの作品を展示します。
日本のアール・ブリュットの「いま」をお楽しみください!
☆展覧会のみどころ☆
スイスのアール・ブリュット作家であるアドルフ・ヴェルヴェルフリの作品が来日!
アドルフ・ヴェルフリは1864年にスイスに生まれました。
貧しい生活を送り、5歳で父親が家出をし、8歳で母親を亡くしてからは、農家の下働きとして過酷な日々を送りました。
31歳の時、統合失調症と診断され、その後66歳で亡くなるまで精神病院で過 …
今週と来週13日の2週にわたり、ゲストに写真家の田村尚子さんをお迎えします。田村さんは、2012年にフランスのラ・ボルト精神病院を舞台にした写真集『ソローニュの森』(2012/医学書院)を出版し、芸術、医療、福祉など様々なジャンルから注目を集めておられます。思想家フェリックス・ガタリが終生かかわったことでも知られるラ・ボルド病院に向けた田村さんの眼差しは、一人一人の人間に対する純粋で深い興味を現してくれます。
田村尚子さん(左) アサダパーソナリティー(右)
『ソローニュの森』は6年にわたる6回の滞在により生み出された作品集。6回と言っても、最初の訪問では半日だったところを、徐 …