8月24日(土)、展覧会「忘れようとしても思い出せない」の関連イベントとして、講演会「他者のまなざし」を行いました。
講師としてお迎えしたのは、作家の田口ランディさん。田口さんは、展覧会出展者の写真家・鬼海弘雄さんと古くからご交流があり、鬼海さんの写真集にも寄稿されています。
この日は、鬼海さんのエピソードを中心に、展覧会「忘れようとしても思い出せない」について、語っていただきました。
13:20の開場とともに、県内外から聴講に集まった方々が会場を埋め、いよいよトークが始まります。スクリーンに映した出展作品を見ながら、分析を加えていく田口さん。その中で興味深いキーワードが次々 …
現在、NO-MAで開催中の展覧会「忘れようとしても思い出せない」に合わせて、担当学芸員のエッセイを連載します。既に展覧会にご来場の方も、まだの方も、本展の見どころや裏話をご紹介する記事をお楽しみに。
その4 作者紹介「西村一幸」
“主観と客観の差異についての問いかけ”
NO-MAの2階の畳の間では、鮮やかな色彩で描かれた、うねりを帯びた有機的なフォルムの絵が出迎えます。マンゴーのようでもあり、イソギンチャクのようにも見える不思議な形のその絵は、西村一幸さんの描いた≪ピラカンサ≫です。
ピラカンサとは、秋に果実を実らせる植物で、よく街路樹などに植えられています。と …
イベントレポート
夏休みお絵描きワークショップ「誰かの誰かを描こう!」
8月3日(土)、夏本番の近江八幡で、企画展「忘れようとしても思い出せない」にちなむ、夏休みお絵描きワークショップ「誰かの誰かを描こう!」を開催しました。
講師は田中秀介さん。「忘れようとしても思い出せない」にご出展いただいている作者の方です。
カンヴァスに描かれた作品の画題となっているのは、いずれも田中さんがその目で目の当たりにした光景です。思わず、日常的な瞬間ではあるのですが、思わずハッとする力強い形との出会いを感じる田中さんの作品は、NO-MAの1階で見て …