5月の現地リポートは、細馬宏通さんと一緒にアール・ブリュットが生まれる現場をご紹介します。
今回は甲賀市で造形活動に取り組む福祉施設「やまなみ工房」を訪ね、そこで創作に励むたくさんの作者さんの中から3人の方をピックアップします。
ご案内いただいた早川弘志主任支援員
竹中佳克さん
竹中さんの制作スペース
竹中さんが描く建物
「ルパン三世」の次元大介のマグナムをモデルに
作ったという拳銃の造形物
吉川秀昭さん
目目鼻口の陶作品
井上優さん
取材当日に完成した作品
(2組の男性と女性を描いたとのこと)
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愛知県高浜市にある高浜市やきものの里かわら美術館で、5月25日(日)まで「ボーダレス・アート・コレクション~山下清から現代まで、愛しきアーティストたち~」が開催されています。
この展覧会では、〈美術的なもの/非美術的なもの〉のボーダー(境界)を揺さぶり、問い直してゆく様々な作品を紹介し、これまで紹介されることが少なかった東海地区のアーティストの作品を中心に絵画、彫刻、建築、工芸品など合計250点以上を展示しています。―展覧会チラシより
チラシ裏面に掲載されている作品では、「乗り物シリーズ」という小豆サイズの陶器のように見える紙作品を制作されている鈴村勇貴さんや、「虹の泉」という三重 …
少し遅くなりましたが、5月2日に開催されました、オープニングイベントの様子です。
この日は椎原保さん、遠藤一郎さんも来館いただき、それぞれ作品のモチーフをお話いただきました。
こちらの写真は、桐の箱に入っている三橋精樹さんの作品を、コンシェルジュが開けて来館者に見ていただくという公開展示を行っています。
遠藤さんからは、今回NO-MAで行ったインスタレーションの経緯と、「→ARIGATO→」「いっせ~のせ」の作品にまつわるお話を伺いました。
今後、椎原さん、遠藤さんは関連イベントにも関わってくださっています。
ぜひご本人のお話の中から、作品の魅力をより …
美術館という枠を飛び出して、この3月まで展開していた3つの展覧会を今年も開催します。
もっとたくさんの人にアール・ブリュットの魅力を届けたい。
あの人たちといっしょに展覧会を作れないかなぁ・・・
あそこはもっとおもしろいことできたよね。
あんなことも、こんなこともできるかも。
もっと心が揺さぶられる展覧会にできるように現在企画立案中です。
こうご期待ください!
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現在開催中のNO-MA企画展「Timeless 感覚は時を越えて」より、出展作家の西澤彰さんの紹介です。
西澤さんの作品は、2階の天井に一面に展示されています。
青空に吸い込まれそうな1騎の飛行機。
どの作品も飛んでいる姿ばかり描かれていますが、それらはさまざまな角度から捉えられています。
空を見上げ飛んでいる飛行機を見ることが、とても楽しかったのかもしれません。
畳の上に寝転がって作品を見ていると、私たちも作家と同じ目線で飛行機を見ていることに気づきます。
2階は、空間全体が1つの作品のようです。
階段を上がり、右手が過去。
西澤さんの作品と筒井さ …
トークゲストは今週も引き続き、滋賀県立大学教授/動物行動学者の
細馬宏通さんです。
戸來貴規さんの作品について取り上げ、美術作品という結果を生み出す身体的な行為をどう捉えるかという切り口から話は始まりました。
ご自身の近著『うたのしくみ』『今日の「あまちゃん」から』『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』の三冊すべてに共通するのはアニメ、ドラマの台本、うたに、身体が介在するからこそ起こるコミュニケーションとのことで、その観点から見るアール・ブリュット作品について語られました。
放送内容は、Podcastからもお聴きいただけます。
(音声は、放送後の翌週月曜日に更新 …
現在開催中の「Timeless 感覚は時を超えて」では、出展者の三橋精樹さんの作品の魅力を深く感じていただけるよう、今までにない新たな作品の見方を提案しています。
三橋さんの絵は、じっくりと覗き込むことで、黒く塗りつぶされた画面の奥に息を飲むような記憶の情景が見えてきます。
本展では桐の箱の中におさめた形でも展示し、コンシェルジュが箱を開封する所作に立ち会うところから作品と出会っていただきます。この過程を通して作品に向き合うと、まさに時を越えて、その時代時代の三橋が情景に込めたメッセージをそっと教えてくれるかのようです。
なお、この展示の公開は、13時から15時30分の間、毎日行って …
今日は、現在開催中のNO-MA企画展「Timeless 感覚は時を越えて」より、出展作家の筒井貴希さんをご紹介します。
画用紙いっぱいに描かれた看板たち。
暖かな色合いの駅舎。
筒井貴希「無題」(制作年不詳)
筒井さんの作品の世界には、鮮やかな色の看板やお店が連なっています。
彼の作品を見る人は、まるで、自分自身が通りを歩いているような感覚になるかもしれません。
自分自身がその世界・場所にいるように感じるかもしれません。
作品をよく見ると、看板が切り取られていることが分かります。
筒井さんは、町の看板が別のものに掛けかえられたことに気付くやいなや、過去の看板 …
NO-MAの前庭にある松の木から果物が生えてきました。
驚かれたでしょうか。これは、NO-MAで現在開催中の企画展「Timeless 感覚は時を越えて」の出展者、遠藤一郎さんの作品の一部です。
遠藤さんは自身を未来美術家と名乗り、車体に大きく「未来へ」と描かれた愛車兼住居「未来へ号」で全国各地を巡り、行く先々で出会った人々に車体に夢を書いてもらうプロジェクトを展開しています。
本展で遠藤さんは、「未来へ号」の旅のドキュメントや、NO-MAの和の空間にインスピレーションを受け制作された、写真のような新作も発表しています。
NO-MAの2階では、この作品の全貌を近江八幡 …
5月のゲストは、滋賀県立大学教授/動物行動学者の細馬宏通さんです。
今月のゲスト細馬宏通さんは、アール・ブリュット作品が生まれる現場をつぶさに観察することを通じて、私たちがアール・ブリュットを楽しむための新たな気づきを与えてくれます。細馬さんとともにミステリアスな制作プロセスを追求してみます。
放送内容は、Podcastからお聴きいただけます。
(音声は、今回のみ水曜日(7日)の更新になります。)
次週も引き続き、細馬宏通さんにお話しいただきます。次回は、5月9日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。
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