今週から2週にわたり、6月18日(土)に開催された、魲万里絵展オープニングトーク「魲万里絵さんに聞く、紙の上の私の風景」の様子をお届けします。
トーク会場は満員御礼
当初の定員を超え、たくさんの人で賑わった野間清六邸。中庭の鮮やかな緑を背景に魲万里絵さんのお話に耳を傾けました。ラジオではわからないのですが、今回のトークで魲さんは、出かける時に携帯しているスケッチブックに絵を描きながらお話をしてくれました。
左には、絵を描く魲さんの手元を写すモニター
魲さんの作品の多くを占める、スケッチブック。なぜ、スケッチブックを使うようになったのか、そしてなぜマーカーペンな …
アール・ブリュット インフォメーション&サポートセンター(略称:アイサ)では、障害者の芸術活動支援のためのスキルアップを目的とした研修会を行います。
8月・9月には権利保護に関する研修会、10月からは美術活動に関する研修会を開催します。
◆ちらしはこちらからダウンロードいただけます。
障害者の芸術活動支援スキルアップセミナー(PDF)
今年度はこれまでの受講者の方のご意見や他の都道府県の実践を参考にして、充実した研修会を企画しました。
障害者の芸術活動支援に関する知識やノウハウを総合的に習得していただけるような多彩なラインナップで計9回の研修会を実施します。
すべて …
先週に引き続き、明治学院大学准教授、猪瀬浩平さんにお話しを伺います。見沼田んぼ福祉農園を通じた新たなコミュニティづくりということ、障害のある人の表現活動の可能性など、今週も幅広くお話いただきます。
猪瀬浩平さん
見沼田んぼ福祉農園では、障害のある人と地元の人、都市部の人、学生など様々な出会いや出会い方の編み直しがされています。そもそも「障害者」という括りは、農村がどんどん都市化していく過程で障害生まれてきたのではないかと指摘します。
埼玉を例にとると越谷、春日部の地域は、以前は綿繰りをする、ザリガニを捕るというような仕事があったが、様々な機械ができ、作物も特化されていくこと …
今年度アイサ(アール・ブリュット インフォメーション&サポートセンター)では、作者の権利保護に関する研修会を3回、美術活動に関する研修会を6回実施します。(参加費は無料です)
ご自身や施設に必要な内容の研修を選択して、計画的に参加していただけたらと考えています。
今日は8月に実施する作者の権利保護に関する研修会のご案内をさせていただきます。
※申し込み、お問い合わせは最後にあります。
どちらの研修も、滋賀県が策定した「著作権等保護ガイドライン」について県の担当者からのレクチャー、弁護士による基礎講義、実際にガイドラインを活用している施設の実践報告を受けていきます。
肩肘張らず、質 …
猪瀬さんは明治学院大学でボランティア学の教鞭をとりながら、埼玉県さいたま市の見沼田んぼをフィールドに、「福祉」と「環境」活動をかけあわせた取り組みである見沼田んぼ福祉農園を継続的に展開されています。障害のある人も、シニア世代も、大学生も、地元の人も、よそ者も、様々な立場の人がこの見沼田んぼ福祉農園での農業を通じて、新しいコミュニティを生み出している、そんなプロジェクトのお話をきっかけに、福祉現場における表現活動の可能性など、幅広くお話いただきます。
アサダワタルパーソナリティー(左) 猪瀬浩平さん(右)
猪瀬さんは、大学でボランティア学を教えています。人間が共同作業したりお …
先日お伝えいたしました日タイの交流事業での、アール・ブリュットの作品調査の様子をご紹介します。
5/31~6/4の間、様々な方のご協力のおかげで、数人のアール・ブリュット作者への取材、または、障害のある人の造形活動を支援する現場を視察しました。
本日、ご紹介するのはタイでアートセラピストとして活動されている方のスタジオでの調査の様子です。
タイ国内の障害のある人や、虐待を受けた人、その他、様々な理由で生きづらさを感じる人に、アートを介して、心のケアを行うアート・セラピストのジュンポン・チナプラパート氏とヴォラプラダ・ヴォラタナンチャイ氏。
今回は、ヴォラプラダ氏のスタジオを訪問し、 …
東近江市立山上小学校(滋賀県)。永源寺地区にあるこの学校の校医は、この地区で「地域まるごとケア」に取り組んでいる永源寺診療所の花戸貴司医師。その人がその人らしく、最後まで住み慣れたところで暮らすこと、その人が望む最期を迎えられるようサポートすることを実践しているお医者さんです。山上小学校では、花戸先生による内科健診の後、学年ごとに「命の授業」の時間を設けています。今回はその様子をリポートします。
グループごとに整列して、先生のお話しに耳を傾ける
「命は何回リセットできると思いますか?」そんな花戸先生の投げかけから授業はスタートしました。この日は、5年生の命の授業でした。
5年 …
6月18日(土)から始まります、NO-MAコレクション+新作展 Part2「魲万里絵 遠くて近い私の風景」。
開催初日に作者ご本人をお招きし、制作背景から作品にまつわる日常のエピソードまで幅広くお話しいただきます。
ぜひご参加ください。
オープニングトーク「魲万里絵さんに聞く、紙の上の私の風景」
ゲスト:魲万里絵
聞き手:田端一恵(社会福祉法人グロー[GLOW]法人本部企画事業部 総括)
日 時:6月18日(土)14:00-15:00
会 場:野間清六邸(NO-MA向かい側)
定 員:20名(要予約) 参加費:無料
ご予約は問い合わせフォームからお願いいたします。 …
本年度、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAを運営する社会福祉法人グローは、タイとの交流事業を行います。
本事業は、国際交流基金アジアセンターの助成を受け、2016(平成28)年度 アジア・文化創造協働助成プログラムの枠組みで実施するものです。
具体的には、タイという国で「アール・ブリュット」を知ってもらうことを目的に、本年度を通して、タイでのアール・ブリュット作品調査や専門家交流を行うプロジェクトを企画しています。その一環として、5月31日(火)~6月3日(金)にかけて、タイに行ってきました。
写真は現地の協力団体であるレインボールームとの写真です。
レインボ …
今週は滋賀県大津市にある滋賀県立膳所高等学校からのリポートです。滋賀有数の進学校として知られるこの高校では、2年生の美術の授業にアール・ブリュットを取り入れています。外部から様々な講師を招いて、多様な目線から語られるアール・ブリュットを知り、年間を通じて考えていくという全国でも例を見ない特色のあるこの授業をご紹介します。
美術Ⅱ授業の様子
取材に訪れたこの日は、今年度のアール・ブリュット授業2回目(年間14回あるそうです)で、NO-MAの横井学芸員が講師でした。取材させてもらったのは2年8組の美術の授業で、6人という少人数のアットホームな雰囲気の中、学芸員の目からみるアール・ …