先週に引き続き、ゲストに映画監督の坂上香さんをお迎えしました。
坂上香監督
アール・ブリュット展を見に行かれることもあるという坂上さん。
また、死刑囚の表現展の選考委員も務めておられるそうです。アートディレクターの北川フラムさんも委員のお一人で、作品群を観た北川さんが「こういう作品だったら作らない方がよい。もっと自己をみつめたり、他者との関係を考えたよい」と厳しいコメントを出されたことがあったそうです。選考委員の言葉は文字にして出展者である死刑囚に伝えられるとのことで、この言葉が伝わって以降、出展される作品に変化が見られたとのこと。死刑囚の表現展は鞆の津ミュージアム(広島)で …
8月に始まりました「快走老人録Ⅱ-老ヒテマスマス過激ニナル—」展も残すところ僅かとなりました。
本日は、博覧会に関連するグッズ等を収集されている、博覧会愛好家の方がお越しになりました。
白井貞夫さんのコレクションの数々に驚かれつつも、収集を続けていくことの奥深さにとても感銘を受けている様子でした。
鑑賞中に白井さんがお見えになり、コレクションに至るまでの経緯や集めたコレクションにひとつひとつ紹介されていてどのコレクションにも想い出が込められていることを教えていただきました。
それぞれの収集には、キーホルダー等孫たちがいらなくなった物を「もったいない」ともらい始めたのがきっか …
今週から2週にわたり、ゲストに映画監督の坂上香さんをお迎えします。
坂上さんは、アメリカの終身刑・無期刑受刑者を追った映画「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」で知られているドキュメンタリー映画監督です。そんな彼女が、8年という長期間取り組んできた最新作「トークバック 女たちのシアター」を2014年に発表。この映画のテーマは「表現」と「人の変容」です。坂上さんとともに、社会の中で常識や多数派という境界を超えてしまった人たちが「表現」を味方に生き抜く在り様について2回に渡って語りあいます。
アサダワタルパーソナリティー(左)と坂上香監督(右)
最新作「トークバック女たち …
日本財団アール・ブリュット美術館合同企画展2014-2015「TURN/陸から海へ」が、本日から始まりました。
この展覧会は、みずのき美術館(京都)、鞆の津ミュージアム(広島)、はじまりの美術館(福島)、藁工ミュージアム(高知)の4館を巡回します。
スタートは京都のみずのき美術館で、今日はオープニングイベントも開催されています。たくさんの人が詰め掛け、会場の外まで人が溢れました。
最初は本展の監修者日比野克彦さんと、みずのき美術館の奥山理子さんのお二人によるギャラリートーク。
会場に入ってすぐに展示されている、島袋道浩さんの「輪ゴムをくぐりぬける」が最初に紹介さ …
今週も先週に引き続きゲストは、中谷満さんです。
今年で十三回目を迎える糸賀一雄記念賞音楽祭。最初は「歌う」ということがメインだったが、第二回以降、打楽器、ダンスと表現の幅がどんどん広がったと振り返る中谷さん。第七回には、中谷さん自身もティンパニーで和太鼓とセッションするなど、ジャンルのボーダーも取り払ってきた歴史があると感じておられるとのこと。NO-MAの冠にもなっている「ボーダレス」ということにとても共感しているとのことで、今年は65歳以上の方々で構成される「今を生きるワークショップグループ」という、うたのグループが新たに参加することになっており、今後まだまだ発展と継続の可能性があ …
先月発売されたニューシングル「ほほえむちから」の2曲目には、田島征三さん作詞、小室等さんが作曲された「ここから風が」が収録されています。
先日、鳥取で開催されています「そこにある美術」展での田島征三さんが登壇され「ここから風が」が生まれたいきさつを紹介されました。
歌詞のなかに出てくる言葉は、以前田島さんが滋賀県にある信楽青年寮の造形活動に関わっている時期に一人の利用者さんの口癖が基になっているそうです。
ほほえむちからをお聞きの際は、是非2曲目の「ここから吹くかぜ」も楽しみください。
詳細はこちらをご覧ください
田島征三さんが講演をされました第14回全国障がい者芸術・文化祭 …
滋賀県内各地で、多様な主体との共働による「アール・ブリュット魅力発信事業」を実施します。
1.「アール・ブリュット ゾーン パルコ」
2.アメニティーフォーラム19「創造のカタチ(仮称)」
3.「アール・ブリュット☆アート☆日本2」
助成:平成26年度文化庁地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業
1. 「アール・ブリュット ゾーン パルコ」
滋賀県の大津パルコと連携して、アール・ブリュットの展覧会を開催します。
会 期:2014 年11 ⽉22 ⽇(土)~12 ⽉25 ⽇(木)
会 場:大津パルコ(滋賀県大津市打出浜14-30)
観覧料: …
今週のゲストは、中谷満さんです。中谷さんは、打楽器奏者としてこれまで様々な楽団でご活躍され、現在は相愛大学教授として後進の育成にも力を注いでいらっしゃいます。そんな中谷さんが、この10数年ずっと関わってこられた取り組み、それが糸賀一雄記念賞音楽祭で、現在は糸賀音楽祭の実行委員長も務めていらっしゃいます。毎年秋に、栗東芸術文化会館さきら(滋賀県栗東市)において開催されるこの音楽祭は、滋賀県内7つの地域で表現活動を行う障害のある人と、プロのアーティスト、そして観る人たちが一体となって表現することの喜びを分かち合うフェスティバル。ご自身の音楽家としての半生を振り返るとともに、糸賀音楽祭に対する思い、 …
このたび、NO-MAでは、近江八幡を舞台にした映画「結い魂(ゆいごん)」の上映会をを行います。
本作は、原 一男氏が企画・監修、映像作家の長岡野亜氏の監督により、映画作りに興味がある市民がカメラを回し、近江八幡に住むお年寄りの体験を次世代に伝えることを目的に制作された市民制作ドキュメンタリー映画です。
それぞれの人生を歩んできたお年寄りたちの心のうちが、深く優しく心に響き渡ることでしょう。
当日は、本作の出演者であり、企画展「快走老人禄Ⅱ」の出展者でもある白井貞夫さんと、監督の長岡野亜さんとの対談や、白井さんと巡るNO-MA鑑賞ツアーも行います。
奮ってご参加ください。
【イベン …
先週に引き続きゲストは、僧侶で宗教学者の釈徹宗(しゃくてっしゅう)さんです。
釈徹宗さん(左) アサダパーソナリティー(右)
今週は、NO-MAで開催中の「快走老人録Ⅱ」から老いるということと表現ということについて、お話が展開しました。
釈さんの中の「老いる」というイメージとして、死へ向けて枯れていくことがあり、「表現の過剰さ」ということはイメージとは違ったが、この展覧会を知って「アートだったか!」という気づきがあったとのこと。
そこから話は、「ホモサピエンスとネアンデルタール人が一時期共在しており、その時期に発生したのがアートやダンスである」と大きく転換。6万年前 …