現在開催中のing展の後期出展作者のご紹介です。
また、19日にNO-MAと21日開催のオープンアトリエ「ごちゃまぜワークショップ」で行われるライブペインティングについてお知らせします。
前田顕信(にっこり作業所)
NO-MAのライブラリーコーナー。土台の上に貼られた大きな白い紙。
「顕信くん、描いて」
そうお願いすると、彼は握りしめた油性ペンを躊躇なく白い紙面に走らせていった。
ひと筆書きで仕上がるアニメキャラクターたちは、あっという間に紙を埋め尽くしていく。
迷いないそのペンの筆跡は強く、潔い。
すべての紙面を埋め尽くしたあと、彼は告げる。
「できた!」
高ら …
2月9日(金)から、びわ湖大津プリンスホテルで開催する展覧会「共融地点 日本と中国のアール・ブリュット」。
本日は、出展者である川上建次さんの作品をお預かりするため、三重県松阪市にあるまつさかチャレンジドプレイス希望の園へ。
画面いっぱいにのびのびと、そしてダイナミックに描くのが川上さんの作品の特徴です。
日々の暮らしの中で感じた出来事などが川上さん節で描かれるのですが、作品をみていると線・形・色がこれでもかというくらい、いきいきしていて本当に圧倒されます。
記念写真にもこころよく応じていただきました。
川上さん、希望の園のみなさん、本当にありがとうございます。
大切に展 …
2月3日(土)より開催されるキュレーター公募企画展「アール・ブリュット 動く壁画」展のオープニングに併せ、トークイベントを開催します。
ゲストに現代美術家の束芋氏をお迎えし、本展の共同キュレーターである辻智彦氏とのトークをお届けします。
束芋プロフィール
1999年京都造形芸術大学卒業制作としてアニメーションを用いたインスタレーション作品「にっぽんの台所」を発表、同作品でキリン・コンテンポラリー・アワード最優秀作品賞受賞。以後2001年第1回横浜トリエンナーレを皮切りに、2011年には第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される等、数々の国際展に出品。近年は舞台 …
現在開催中のing展の後期出展作者であり、21日開催のオープンアトリエ「ごちゃまぜワークショップ」の出演者についてご紹介します。
山中俊雄(救護施設ひのたに園)
カラフルな彩色は、絵の具ではない。穴あけパンチで穴をあけると同時に、丸い紙ができあがる。
彼の画材はその“マルポチ”である。
ひとつひとつを貼りつける途方もない作業。段ボールの土台が色鮮やかなマルで埋め尽くされてゆくと、くっきりとモチーフが姿を現す。
図鑑を見るわけでもなく頭の中のイメージから浮かんだ「白頭の鷲」、ショーを見て思いついた「赤いドレスの女性」。
穴をあけた後の色紙は、作品の裏面や周辺、幕のような覆 …
「障害者芸術文化活動普及支援事業」
少し難しい言葉に感じるかもしれませんが、今日は国の取り組みとして始まっているこちらの事業について、滋賀での取り組みを含めてご紹介します。
今年度、「障害者芸術文化活動普及支援事業」が全国22都道府県、23団体によって取り組まれています。
この事業は障害のある人や障害のある人たちの芸術文化活動(美術、音楽、ダンスなど)を支援する人たちを支える取り組みを全国に普及することを目的としています。
平成29年度は全国22都道府県に「障害者芸術文化活動普及支援センター」が設置され、著作権保護や美術•舞台芸術に関する相談対応や研修の開催などを行っています。 …
大迫力に“動く”映像、作品に内在する“動き”――きっと心も“動く”はず
2018年2月3日(土)から開催する「アール・ブリュット 動く壁画」は、NO-MAと、一般から公募したキュレーターが共同によって企画の運営がされています。アール・ブリュットをはじめとする障害者の文化芸術活動に関する世の中の関心が高まる中で、この分野の更なる振興を担う新たな人材の活躍の場を作ることが、一般からキュレーターを公募することの目的です。そして、この度は、キャメラマンとして、映画やドキュメンタリーの撮影など、映像分野でご活躍をされてきた辻智彦さんを共同キュレーターとしてお迎えすることになりました。
辻 …
【新春特別特集リレーコラム第四弾 展覧会「共融地点-日本と中国のアール・ブリュット-」@びわ湖大津プリンスホテル】日本と中国の作品から通底する世界観を感じる
日本と中国の作品から通底する世界観を感じる――
展覧会「共融地点-日本と中国のアール・ブリュット-」(会場:びわ湖大津プリンスホテル コンベンションホール淡海9・10)の開催まで、いよいよ一か月を切りました。
本展は、日本と中国のアール・ブリュット、作品点数は全体で約300点、内、中国の作品は約100点です。
日本と中国のこれだけの作品が一堂に介する展覧会としては、国内初ではないかと思います。
中国では2000年 …
世界各国のアール・ブリュット――固有性と共通性を探る一日
今年で3年目を迎える「アール・ブリュット国際フォーラム」。今年度、アジアからは日本、中国、タイ、インドネシアから、そして欧米からはアメリカ、フランスより登壇者をお迎えし各国の報告をします。
本日は担当者目線で幾つかプログラムをピックアップして、その魅力をご紹介させていただきます。
全体のプログラムについては、こちらをご覧ください。
「『共融地点』における日本と中国のアール・ブリュット」
石岡亜希子(「共融地点」展キュレーター)
中国 北京「中国”素”アートの現状」
サミー・イーユエン・リウ(Ta …
人は作らずにはいられない、表現せずにはいられない。そして、作る背景には、本人だけでなくご家族や支援者の方々が関わってきたささやかな物語があるということを、この展示に関わることで強く感じました。
滋賀県施設・学校合同企画展(通称ing展)は、2004年のNO-MA開館当初から毎年開催されてきました。会場であるNO-MAと、参加施設である県内の福祉施設、特別支援学校の職員、地域の造形教室の講師たちが実行委員会を組織して、企画が運営されてきました。それぞれの参加施設の利用者たちによって生み出された自由な作品の数々が持ち寄られ、実行委員たちが展示にこだわりをもって話し合いを重ねてきました …
ワークショップ・公演・講座で体感する、障害のある人の舞台芸術活動の魅力
新年おめでとうございます。
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA、社会福祉法人グローでは、2018年1月から3月にかけ、アール・ブリュットや障害のある人の芸術活動に関するさまざまなイベントを実施しております。新春特別リレーコラムとして本日より、これらの内容を一挙にご紹介いたします!
第一弾となる本日は、ダンス、音楽、演劇などの舞台芸術に関する3つのプログラムを、担当者の視点から、その魅力をご紹介します。
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【パフォーマンスイベント@大津プ …